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令和8年度入学式


新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
新入生の皆さんを育み、支援してこられましたご家族、関係者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。

新入生の皆さんが大学に進学した目的は、人によって違うと思いますが、大学で学ぶ目的を私なりに答えるとすれば、人生を豊かにするためであると考えています。豊かさとは、経済的な意味だけではありません。
大学での学びは、これまでの高校までの学びとは大きな違いがあります。
高校までの学びは、国語、算数、理科、社会といった科目を、小学校、中学校、高校と積み重ねてきました。
大学では、様々な専門分野の学びがゼロからスタ―トします。
つまり、全国の新入生は、同じスタートラインに立っているのです。
大学での学びは、専門分野の基礎知識から始まるので、わかりにくい面があります。
内容がわからないと思った場合、自分の頭が悪いからではありません。自分が知らない新しいことだからだけです。
学力とは、学歴ではなく、新しいことを学び取る力です。
皆さんが豊かな人生を送っていくためには、新しいことを学び取ることを必要なときにできることが重要です。
それでは、どうしたら新しいことを学ぶことができるようになるのでしょうか。
この答えは簡単です。
新しいことを学ぶということを繰り返すことで、皆さんの頭脳が鍛えられます。
人間の頭脳は、すごい能力を持っていますが、この能力の一部しか使っていません。
学力が高いとか、運動神経がいいとかいったことは、遺伝的な素養もありますが、脳を鍛えることをしたかどうかの方が大きく影響します。練習をしたかどうかが重要です。
頭脳を鍛えるうえでは、2つのことが必要です。
一つは、知識として整理するフォルダーを頭脳に設定することです。
知識は、単なる情報ではなく、整理されて体系化されている必要があります。
そのためには、情報を分類してフォルダーという収納場所に収めていくのです。
重要なことは、分類するために各フォルダーに名前を付けることです。
大学の学びでは、大学の講義の科目名がフォルダーの名前になります。
皆さんは、自分が履修した大学の講義の名前をすべて覚えて卒業してください。
そうすれば、専門分野のフォルダーが皆さんの頭脳にできます。
このフォルダーがあれば、講義で学んだことが収納されるだけでなく、卒業後も、新しい情報がフォルダーに入ってきます。
人間は、自分が知っていること、すなわち、フォルダーに入れられる情報には、関心が向きます。フォルダーには1つの情報しか入っていなくとも、フォルダーがあれば、だんだん、情報が入ってきます。様々な分野の知識をゼロから1にすることで、卒業後に1が2になり10になっていきます。とにかく、ゼロを1にすることです。
静岡産業大学では学びの幅が広くなっています。経営学、スポーツ科学だけでなく、情報、経済、会計、法律、心理、観光、保育などの多彩な専門科目やデザイン、音楽、外国語、などの基礎教育科目があります。

頭脳を鍛えるうえで、もう一つ必要なことは、自分なりの学びの方法をつくることです。
スポーツでいえば、自分なりの練習法を確立することが重要です。学びの方法は、いろいろありますが、自分に合った学びの方法を持っているかどうかが重要です、いわゆる勉強ができる人というのは、自分なりの勉強の方法を持っている人です。
先生の教え方をティーチングメソッドといいます。皆さんの学び方は、ラーニングメソッドといいます。自分に合った学び方を持つこと、そのためには、学び方を工夫しながら、改良していく必要があります。大学で様々な科目を学ぶ中で、学び方を工夫してみるということを忘れないで覚えておいてください。方法を変えることで、鍛え方が変わります。
大学では、問いと答えの間が短いものAならばBといったことだけではなく、問いと答えの間が長いものAならばB,BならばC,CならばDといった深く考えていくことも学びます。皆さんの人生においては、簡単に答えが出るものだけでなく、深く考えなければならない場合があります。大学でのゼミナールは、専門的に深く学ぶ絶好の機会です。また、静岡産業大学では、ゼミとは別に、専門演習という講義があって、様々な先生の専門分野について学ぶことができます。
探究する経験を大学時代にすることは、物事を考えていくうえで、非常に役に立ちます。
静岡産業大学では、大学の講義のほかに、公務員塾、会計塾、教員養成塾、保育士養成塾、就職支援塾といった塾を開設しています。こうした塾をすべて無料で実施しているのは、静岡産業大学ぐらいしかないと思います。また、総合研究所の資格講座が夜に社会人向けに開講されていますが、静岡産業大学の学生は、受講料が8割引き、すなわち2割で受講でき、資格試験に合格すると受講料が返金されます。また、一部の資格は、取得すると奨励金が支給されます。
皆さんの手元に、資料を配布しましたので、家に帰ったらよく見てください。

皆さんの中には、学長の話はそのとおりかもしれないけれど、どうやったらやる気が出るのかわからないという人がいると思います。皆さんは、やる気を出す方法を知っていますか。
これも答えは簡単です。やる気を出すためには、まず、やってみることです。
人はやる気が出てから始めると誤解している人がいますが、自分が得意なことを始めたとき、やる気があって始めたのでしょうか。親や先生から言われてやっているうちに好きになったのではないでしょうか。
人間の脳は、一定時間以上やっていると、やる気が出るようになるといわれています。
例えば掃除や草取りです。やり始めるときは、いやでも、やっているうちに、もっと違うところも掃除しようとか、もっと先まで草取りをしようというようになってきます。
マラソン選手の中には、走っていて苦しくなった時に、顔を笑顔にすることで、脳をだまして苦しさをまぎらわす人がいます。物事を成し遂げた人は、「自分に勝つ」とか、「自分の敵は自分だ」ということがあります。つまり、自分の脳をだますのです。
やらない理由はすぐに見つかりますが、やる理由はいりません。とにかくやってみる、不完全でいいから、少しずつやり続けてみること、これがやる気を出す方法です。
完璧主義はだめです。少しずつでもやり続けることです。
さて、皆さんは、得意なことと苦手なことがあると思います。
得意なことと苦手なことの違いは、経験の量の違いによるところが大きいのです。
会社の社長などのトップになる人は、社長する能力がある人が社長になるのではありません。
社長の仕事を経験しているうちに、社長をする能力がつくのです。
経験は、トライアンドエラーといって、うまくいかなくても経験を重ねることで、うまくできるようになります。

大学時代には、学びだけでなく、様々な経験をすることが重要です。
部活動やサークル活動は、大学時代の大きな経験になり、卒業後の人生においても生かすことができます。サークルは、3人の学生が集まって教員又は職員に顧問を頼めば、つくることができます。複数のサークルに所属して活動している学生もいます。地域の活動に自主的に参加している学生もいます。
アルバイトは、社会経験を増やす機会です。また、アルバイトは、大学で学んだことを、自分なりに考える機会でもあります。消費者の客層や行動の特徴などを観察してください。
自分にとって豊かな人生を送るためには、頭脳を鍛えること、経験を積むことが重要だということをお話ししましたが、もう一つ重要なことがあります。
自分の人生を豊かにするためには、自分の周りの人や地域が豊かであることが必要です。
自分の周りの人や地域が豊かになれば、自分にもいい影響があります。
人間は、社会で生きる動物ですから、一人では生きていけません。
皆さんが、ここまで育ってきたのは、周りの人や学校の先生が、皆さんが豊かな人生を送れるようにと願って、様々なサポートをしてくれたからです。
静岡産業大学の学生は、学生自身はもとより、周りの人や地域も豊かにすることを考える社会の一員であるということを申し上げて、学長からの式辞を終わります。

2026(令和8)年4月7日静岡産業大学 学長 小泉 祐一郎