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スポーツ科学部



学びの特色

少人数クラスでの4 年間の
ゼミナール活動
4年間のゼミナール活動を通じて、学生同士の異なる意見を尊重し、協働してより良い解決策を導き出す力を習得します。

地域におけるスポーツ振興を
担う人材を育成
地域の生涯スポーツや健康づくりに活用するプログラムを作成する知識と技能を習得します。

保健体育の教員免許や
スポーツ関連資格の取得が可能
中学校・高等学校「保健体育」の教員免許状をはじめ、スポーツ指導者やクラブチームのコーチに必須の資格が取得できます。

スポーツの競技者、指導者、支援者に
必要なスポーツ科学の
理論的な知識を習得
スポーツ人材として幅広い領域で活躍できるよう、スポーツ科学の知識のみならずスポーツの意義や価値を学びます。

スポーツ科学の理論と実践の
融合を図る実学教育
スポーツ科学の理論を地域やスポーツ現場で活かす学びを通して、企業や地域社会で活躍するための実践力を養います。

学びを深めるための各スポーツ施設や
実験・実習施設が充実
最先端の教育・研究を行うため、国内大学でも有数のスポーツ施設や最新の測定機器を完備しています。

カリキュラムと履修モデル

スポーツを人文・社会・自然科学の多角的視点から理解し、自らの興味・関心や卒業後の進路に応じて段階的に学びます。また、学生一人ひとりのキャリア形成を支援するために1年次から3年次まで「キャリア形成科目」を体系的に配置し、主体的な職業選択と高い就業意識の育成を図っています。

学生一人ひとりの興味や関心、卒業後の職域に応じた3つの履修モデル。全学共通腰教育科目に加え「スポーツ科学実践・健康づくり・スポーツ」各モデルに関連する専門教育科目を履修。

※画像クリックでPDFファイルを表示します

目標とする免許・資格

中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)/小学校教諭二種免許状※1/特別支援学校教諭二種免許状※1/健康運動実践指導者/JATI認定トレーニング指導者資格/グループエクササイズフィットネスインストラクター〔GFI〕/アシスタントマネジャー/ジュニアスポーツ指導員/コーチングアシスタント/JFA公認サッカーC級コーチ/アスレティックトレーナー※2

※1成績優秀者は、玉川大学通信教育部との連携により「小学校教諭二種免許状」または星槎大学共生科学部との連携により「特別支援学校教諭二種免許状」の取得が可能です。(中学校教諭一種免許状取得が条件・別途費用が必要)

※2本学と教育研究協定を結んでいる専門学校浜松医療学院の「アスレティックトレーナー学科」に在籍することにより、日本スポーツ協会公認「アスレティックトレーナー」の受験資格が得られます。(別途費用が必要)

想定される進路

●中学校・高等学校教諭(保健体育)
●小学校教諭
●特別支援学校教諭
●公共スポーツ施設・民間スポーツクラブ・スポーツ団体・プロスポーツクラブの指導者
●トップアスリート
●地域拠点企業等の職員
●スポーツ施設の運営・管理者
●健康づくり運動指導者
●健康増進施設職員
●スポーツ振興行政職
●NPO団体職員
●スポーツ教育関連企業等の職員 
             など

科目ピックアップ

スポーツ科学入門

人間の“ からだ”と“ 動き” に多種多様な視点でアプローチ
幼児から中高齢者、スポーツ愛好家からプロのアスリートまで、年齢や競技レベルを越えて、幅広く人間の“からだ”と“動き”について探ります。
運動生理学をはじめ、運動学やバイオメカニクス、解剖学、リハビリテーションなど、追究する視点は多種多様。科学的データはもちろん、最新のトピックスも踏まえながら学びを深めていきます。

ダンス

創作ダンス上演を目標に基礎からの着実な習得を
代表的な身体表現の一つ「ダンス」を、基礎的なレベルから着実に習得していきます。コミュニケーション( 自己表現)の視点からもダンスをとらえるため、最終目標に掲げるのは創作ダンスの舞台上演。何をどう表現するのかを自分たちで考えながら、学生一人ひとりが役割に対して責任を持って練習を重ね、集大成のステージ上演を目指します。

事前事後指導(教職課程)

実習前後の学びを重視。経験をより深いものに
中学校・高等学校の教員(保健体育)を目指す学生にとって大きな学びの機会となるのが「教育実習」です。この貴重な経験をより深いものとするため、実習前後の指導を徹底。3年次後期の事前指導で実習の意義や目的を明確化して意識を高め、4 年次前期の事後指導ではグループ発表などを通して実習で得た成果と課題を学生同士で共有します。

スポーツ社会学

東京オリンピック・パラリンピックをテーマにスポーツをめぐる課題に迫る
現代のさまざまな問題や事例から、社会学的にスポーツを考えます。具体的には、2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックをテーマに考察。レガシー( 遺産)やメディア、学校体育、スポーツ参加、ボランティア、障がい者スポーツなど、多岐にわたる角度から世界的なスポーツの祭典をとらえ、スポーツの見方・考え方を学びます。

Pick Up! 江間ゼミナール

実験や計測の結果を基にスポーツを科学する「生体ダイナミクス」ゼミ

科学的な視点からスポーツを分析する「スポーツ科学」。この分野において、実際に自分たちが身体を動かし、実験や計測を実施。そのデータを基に、身体運動の仕組みについて研究し、成果の実用化を目指すのが、江間先生の「生体ダイナミクス」ゼミです。

1.筋肉の使い方を実測データから検証 

「腕立て伏せとベンチプレスでは、筋肉の使い方は似るのか、異なるのか」を研究。腕と肩に筋肉の活動度合いを計測するセンサーを取付け、使っている筋肉のイメージと実際の活動レベルがマッチしているかをデータから検証しました。

2.スポーツチームを科学的にサポート 

女子ラグビーチームや高校陸上競技の選手を対象に身体パフォーマンス測定を実施。骨格筋量や筋パワーなどの計測を定期的に行い、トレーニングの効果を可視化し競技力アップに貢献しています。測定項目や測定方法も学生が主体的に考えます。そのほか、磐田市などと協力し、市民の健康増進と運動習慣獲得を目指したプロジェクトにも取り組み、地域連携を深めています。

江間ゼミのココが面白い!

自分たちの身体で実験や測定をするので、常に興味を持って研究ができます。とにかくにぎやかでチームワークの良いゼミ!バースデーサプライズで学生を囲みケーキでお祝いをすることもあります。

実践的な研究で、楽しみながら学びを深める。

「なぜだろう?」「本当に?」という疑問を実験によって検証し、真実にたどり着くこと、実社会に成果を活かしていくことを重視しています。基礎的な知識の習得はもちろん、実験を行うことによってより深く理解し、論理的に自分の考えを説明する能力や他者の意見に対し客観的に意見を述べる能力が養われます。スポーツ科学に触れた学生たちが、研究成果を学会で発表したり、就職後の強みとして活かしたりできる日を迎えることが目標です。

江間 諒一准教授 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了。博士(スポーツ科学)。専門は運動生理学、バイオメカニクス、神経筋生理学、トレーニング科学。

スポーツ科学部 スポーツ科学科3年
静岡県立浜松湖東高等学校出身
鈴木 誠太さん

スポーツや身体へ、科学的にアプローチ。

理論だけでなく最新の測定機器で数値化したデータなども用いる授業は、とてもわかりやすいです。スポーツトレーナーを目指し、アルバイトをしているジムでは、子どもたちのコーチをしています。そのこともあり、筋活動について科学的に分析し、筋肉に最適なトレーニングを学ぶ「スポーツ科学入門」は特に興味深い授業です。授業で学んだ知識を活かして説明やアドバイスをするうちに、子ども一人ひとりの成長に合わせた体力づくり法をより詳しく学び、スポーツの楽しさを伝えたいという目標もできました。

海外研修(スポーツ)

見て、触れて、知る貴重な体験ができます

海外のスポーツ界で活躍するにも、海外選手と戦うにも、また、国際的なスポーツビジネスに携わるにも、世界と日本の違いを知ることは不可欠です。「海外研修(スポーツ)」では、海外の大学での講義・実習やプロスポーツの観戦(MLB、NBAほか)、競技者向けコンディショニング施設の見学などを通して、世界のトップスポーツに幅広く接し、学びの視野を広げることができます。

学びを深化させる最新機器

レーザー式速度計

レーザードップラー効果を活用し、走行中の対象者の後方からレーザーを当てることで、最高速や加速力、減速を記録します。講義では主にトップスピードに到達する距離を測定。短距離走や体操の助走などを行う際の速度変化と競技力との関連を学び、走力アップの指導に有効な視点を養います。

Xsens

慣性センサー型のモーションキャプチャーシステムで、通常はカメラ位置やコードの長さなどによって測定する場所や動作範囲の制限を受けますが、このシステムでは屋外や屋内、測定の時間などを問わずに動作データを取得することができます。また比較的セッティングが簡単なので、ゼミや授業などでも多く使用します。

超音波診断装置

解剖書に掲載されている写真や絵でしか目にすることができない身体内部の様子を可視化できます。講義では、筋肉や皮下脂肪の厚み、筋肉の硬さ、運動中のダイナミックな筋線維の振る舞いなどを観察することで、自身の身体や運動パフォーマンスが生じる仕組みへの理解を深めていきます。

三次元動作解析システム+床反力計

赤外線カメラで身体をキャプチャし、床反力計で身体が地面に加えている力を調べることにより、運動中の関節の動きや関節が生み出しているモーメント(運動量の大きさ)を知ることができます。本学にはダイナミックな動作を詳細に分析するために十分な数のカメラがあり、興味があるスポーツ動作への理解を深められます。

等速性筋力計

肘関節や膝関節など、さまざまな関節における筋力やパワーを測定することができます。同様の装置は、オリンピック選手の体力測定にも活用されていて、講義で測定した結果と、公表されているトップ選手の結果を比較することができます。筋力の左右差を調べ、スポーツ障害の発生リスクとの関係を調べるような検討も可能です。

屋内・屋外位置情報測位システム

グラウンド内のどこに自分がいるのかをモニターすることで、ゲーム中の移動速度やダッシュの回数、運動量などの情報が得られます。サッカーやラグビーなど屋外競技での活用が進んでいますが、本学では、バスケットボールやフットサルなど屋内競技にも活用できるシステムを設置し、授業や部活動での活用を進めています。

学部長メッセージ

スポーツ科学部学部長/教授 髙橋 和子

スポーツ科学部学部長/教授 髙橋 和子
Takahashi Kazuko

「 スポーツ 」 が持つ多様な価値を学びのテーマに据え、高い人間力を持つ人材を育てる独自の学部を目指します。

学校体育の授業では、長距離走が苦手な生徒が多くいますが、大人になると市民マラソンにこぞって参加します。なぜでしょうか。学校体育は厳しい練習の繰り返しになりがちで、苦しいからです。本来スポーツは楽しいものです。スポーツには「する」「みる」「ささえる」といった楽しみ方以外にも「知る」喜びがあります。私は、スポーツは音楽や美術などと同じように生涯、楽しめる文化だと考えています。

ではスポーツ科学とは何でしょうか。科学には自然科学、人文科学、社会科学があります。本学部の学生たちは、そのすべてをスポーツに関連づけて学び、高い人間力を育むことができます。中でも最新テクノロジーを使った計測と分析は大きな特色であり、科学的データが人間の力を高め、活かすことにつながります。また、歴史、ルールなどを研究するのは人文科学の分野、社会活動やスポーツビジネスに結びつくのは社会科学の分野になるでしょう。もう一つ、科学を学ぶ者として哲学も学んでほしい。そして、豊かな社会を創るためにスポーツ科学を活用できる人になってほしいと思います。

スポーツ科学部での学びを通して、スポーツを楽しむ心と体、知識を広く身につけ、自分自身に内在する能力を大きく広げてください。