10月21日（土）、今年度のテーマを『災害と復興』とした「第30回静岡産業大学公開講座」がスタートしました。近年未曽有の大災害がさまざまな地域に起こっています。静岡県内においても、台風被害等で大きな損害が生じています。本講座では、人工災害といわれる熱海の土石流問題から、磐田市の災害対策、そして計画に基づき復興した地域における経済波及効果を論じていきます。

　今年度の第1回は、「熱海土石流災害から見える土砂の処分の課題と展望」と題して、静岡産業大学経営学部の小泉祐一郎 教授［博士（公共政策学）］が講演し、多くの地域住民等の皆様に聴講いただきました。2021年7月に熱海市伊豆山で起きた大規模土石流について、災害が発生したこととそれを防げなかったことは別問題であり、背景にある残土ビジネスの実態や、盛り土造成を巡る法的な制度が不十分だったことを解説しました。

　参加者からは次のような感想が寄せられました。
・問題解決への構造的背景が良く分かりました。大変価値のある講演でした。
・熱海の盛り土についてもテレビや新聞のニュース報道でしかわからなかったことが、土質の問題をはじめ掘り下げて説明していただき、幅広く奥深く解説してくださり、理解できました。
・法律や条例の有効な活用は、住民にとって非常に重要であり、命にかかわる問題であると感じました。
・盛り土による土石流はどの地域でも起こりうると思いました。行政ももっと監視を強化してほしいと思います。
・きちんと知る機会となりました。対応失敗4要因については自分の職場についても通じるものと感じ、その視点を大切にした危機管理を行いたいと思いました。

第2回「台風災害における現状と災害対応について」
日時 ： 2023年11月11日（土）13:30～15:00
講師 ： 草地博昭 磐田市長

第3回「被災地の地域における復興計画とその経済波及効果」
日時 ： 2023年12月 2日（土）13:30～15:00
講師 ： 静岡産業大学経営学部 谷口昭彦 准教授［博士（経済学）］

受講料 ： 2,000円（全3回で）
【 申込受付中 … 若干席に余裕がございます 】

　ぜひご期待ください。