グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  TOPICS >  【地域連携】経営学部・岩本武範教授が、高校生主催イベント「しずおかヒュッゲ」にて講演を行いました

【地域連携】経営学部・岩本武範教授が、高校生主催イベント「しずおかヒュッゲ」にて講演を行いました


2025年12月6日(土)、静岡市駿河区のグランシップにて開催されたイベント「しずおかヒュッゲ」において、本学経営学部の岩本武範教授(都市マーケティング・ウェルビーイング専攻)がゲスト講師として登壇しました。

「心の余裕」を生み出すメカニズムについて解説する岩本教授

■高校生の想いから生まれた「しずおかヒュッゲ」
本イベントは、静岡県教育委員会の「ドリームプロジェクト」の一環として企画されました。発起人は、静岡県立清水南高等学校2年生の名倉花さんです。名倉さんはデンマークへの留学経験を通じて、同国の文化である「ヒュッゲ(Hygge:居心地の良い時間や空間)」に感銘を受け、「忙しい日本社会にも、心のゆとりを持つ時間を作りたい」という想いから本イベントをプロデュースしました。
当日は、リラックスできるカフェスペースや、幸福感を高めるペンダント作りなどのワークショップが展開され、高校生から大人まで幅広い世代が参加しました。

■科学が教える「心の余裕」のつくり方
イベントのメインプログラムとして、岩本教授は「科学が教えてくれた『心の余裕』のつくり方 ―あなたの未来は、いまここから約束される―」と題した講演を行いました。
岩本教授は、ウェルビーイングの知見に基づき「人の幸せの40%は意図的な行動によって変えられる」と解説。心の余裕(ASOBI)を生み出すための思考フレームワークとして、以下の「FEAT(フィート)」モデルを紹介しました 。
•Fail(失敗から学ぶ)
•Excite(ゲームに変える)
•Analyze(背景を知る)
•Try(意図的にやってみる)
また、これらを実践することでレジリエンス(心の回復力)が高まり、ウェルビーイング(幸福の実感)へとつながる独自の「ARMモデル(ASOBI-Resilience Mediation Model)」についても触れ、参加者は熱心に耳を傾けていました。

岩本教授が提唱する「ARMモデル」
「ASOBI:あそび」がレジリエンスを経てウェルビーイングに寄与するプロセスを可視化しています

■世代を超えて「幸せ」を考える時間に
会場では、静岡茶と紅茶の飲み比べなども行われ、岩本教授の講義中もリラックスした「ヒュッゲ」な雰囲気に包まれました。参加者からは「視点を変えることの重要性に気付けた」「科学的なアプローチで幸せについて学べた」といった声が聞かれました。
この取組みは、翌日の静岡新聞(12月8日付朝刊)でも大きく取り上げられるなど、地域社会からも高い関心を集めています。

企画した高校生スタッフや参加者の皆様との記念撮影
「HYGGE」の文字とともに笑顔が溢れました

本学では今後も、こうした学生・生徒の主体的な活動を支援し、地域全体のウェルビーイング向上に寄与する研究・教育活動を推進してまいります。