生産性31%、売上37%向上も。静岡産業大学 岩本武範教授、藤枝市主催フェアで「ウェルビーイング経営」の“意図的な仕組み”を提言。鍵は独自理論「FEATサイクル」にあり。
2025年11月11日、藤枝市が主催した「働きやすい職場環境づくり応援フェア」において、経営学部の岩本武範教授が基調講演に登壇しました。「ウェルビーイング経営で実現する誰もが働きやすい未来の職場」と題した本フェアは、生産年齢人口の減少という喫緊の課題 に向き合う県内企業の経営者や人事担当者ら、100名近くが参加し 、熱気に包まれました。
■「幸せな社員」は生産性3割増。ウェルビーイングは“経営戦略”
岩本教授は講演の冒頭で、「従業員の幸福度が高い会社は、企業価値や収益性が高い」 、「幸せな人は、生産性が31%高く、売上が37%大きい」といった複数の研究データを提示。さらに、生活満足度が低い従業員は、幸せな従業員より年間で15日も多く仕事を休んでいる という分析結果も示し、ウェルビーイングの推進が単なる福利厚生ではなく、企業の生産性や創造性に直結する重要な「経営戦略」であることを力説しました。
■鍵は「心の余裕(ASOBI)」を生む、独自理論「FEATサイクル」
では、どうすれば従業員のウェルビーイングを高められるのか。岩本教授は「ウェルビーイング経営は『意図的な』仕組みが必要である」 とし、その核心として自身が提唱する「ARMモデル (ASOBI-Resilience Mediation Model)」を紹介しました。このモデルは、最終的なゴール(KGI)である「ウェルビーイング(幸せの実感)」 を達成するためには、その土台(Foundation)として「ASOBI(心の余裕)」が不可欠であると定義します。
そして、この「心の余裕(ASOBI)」を意図的に生み出し、育むための具体的な行動プロセスが「FEATサイクル」 です。
・Fail(失敗からの学び)
・Excite(前向きな再解釈)
・Analyze(背景の理解)
・Try(意図的な行動)
岩本教授は、「このFEATサイクルを従業員が数多く実現できるような『環境の設計』こそが、ウェルビーイング経営への第一歩である」と強く訴えました。
■「幸せな社員」は生産性3割増。ウェルビーイングは“経営戦略”
岩本教授は講演の冒頭で、「従業員の幸福度が高い会社は、企業価値や収益性が高い」 、「幸せな人は、生産性が31%高く、売上が37%大きい」といった複数の研究データを提示。さらに、生活満足度が低い従業員は、幸せな従業員より年間で15日も多く仕事を休んでいる という分析結果も示し、ウェルビーイングの推進が単なる福利厚生ではなく、企業の生産性や創造性に直結する重要な「経営戦略」であることを力説しました。
■鍵は「心の余裕(ASOBI)」を生む、独自理論「FEATサイクル」
では、どうすれば従業員のウェルビーイングを高められるのか。岩本教授は「ウェルビーイング経営は『意図的な』仕組みが必要である」 とし、その核心として自身が提唱する「ARMモデル (ASOBI-Resilience Mediation Model)」を紹介しました。このモデルは、最終的なゴール(KGI)である「ウェルビーイング(幸せの実感)」 を達成するためには、その土台(Foundation)として「ASOBI(心の余裕)」が不可欠であると定義します。
そして、この「心の余裕(ASOBI)」を意図的に生み出し、育むための具体的な行動プロセスが「FEATサイクル」 です。
・Fail(失敗からの学び)
・Excite(前向きな再解釈)
・Analyze(背景の理解)
・Try(意図的な行動)
岩本教授は、「このFEATサイクルを従業員が数多く実現できるような『環境の設計』こそが、ウェルビーイング経営への第一歩である」と強く訴えました。



ブースにて説明をするゼミ学生①

ブースにて説明をするゼミ学生②
■岩本教授のゼミ生・アドバイザー学生も研究成果を発表。大学の知見を地域課題の解決へ
また、会場では岩本教授のゼミ生・アドバイザー学生たちもブースを出展。教授の専門分野である「ウェルビーイング政策」や「都市マーケティング」の知見を活かし、交通問題とウェルビーイングに関する研究成果をポスターなどの展示をしました。社会インフラの整備という観点からウェルビーイングの実現を考察する内容は、多くの来場者の関心を集めました。
講演後、SBSアナウンサーの牧野克彦氏から「私たちが明日からできることは?」と問われると、岩本教授は「その日あった良い出来事を1行書き起こし、なぜそれが起きたか考えること。FEATサイクルの『Analyze(分析)』や『Excite(前向きな再解釈)』にも通じます。そこから始めることが大事です」 と、具体的なアクションを提示しました。
静岡産業大学は、地域とともに歩む大学として、藤枝市をはじめとする自治体・企業・国との連携を一層深め、ウェルビーイング社会の実現に貢献してまいります 。
また、会場では岩本教授のゼミ生・アドバイザー学生たちもブースを出展。教授の専門分野である「ウェルビーイング政策」や「都市マーケティング」の知見を活かし、交通問題とウェルビーイングに関する研究成果をポスターなどの展示をしました。社会インフラの整備という観点からウェルビーイングの実現を考察する内容は、多くの来場者の関心を集めました。
講演後、SBSアナウンサーの牧野克彦氏から「私たちが明日からできることは?」と問われると、岩本教授は「その日あった良い出来事を1行書き起こし、なぜそれが起きたか考えること。FEATサイクルの『Analyze(分析)』や『Excite(前向きな再解釈)』にも通じます。そこから始めることが大事です」 と、具体的なアクションを提示しました。
静岡産業大学は、地域とともに歩む大学として、藤枝市をはじめとする自治体・企業・国との連携を一層深め、ウェルビーイング社会の実現に貢献してまいります 。

会場受付をするゼミ学生3名

SBSアナウンサー牧野氏と岩本教授