グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  TOPICS >  【土居ゼミ】学生の国の文化を紹介する活動 第5弾!! 日本DAY

【土居ゼミ】学生の国の文化を紹介する活動 第5弾!! 日本DAY


粗菓と粗茶

土居繭子ゼミの学生が昼休みの時間を利用し、藤枝キャンパスで、留学生の国の文化を紹介する活動をしています。

この活動は、お互いの文化を知ること・友達を作ることで、多文化共生社会実現への第一歩となることを目的としています。
「学生たちの居場所づくり」を考えている太田裕貴ゼミや国際交流会(部活)とも協力して行っています。

第5回目の最終回は日本。茶道部にお手伝いいただき、お茶会を開きました。
留学生らは茶道部員と共に、「SOKAでございます 」「SOCYA でございます」と来場者にお菓子とお茶を振舞いました。
SOKA=わらび餅?となっている留学生の姿もありました。
SOKAは粗菓、SOCYAは粗茶と書きます。人に物をすすめるときに謙遜を表す日本独特の言葉です。

掛物と茶道部員

本日の掛物は、坂本龍馬のことば「遊魚動緑荷」でした。(ゆうぎょ りょくかをうごかす)と読みます。ご覧になりましたか?

掛物には亭主が込めた思いが記されています。

池の中で小さな魚が大きな蓮の葉を動かして戯れる。例え小さな魚でも仲間と力を合わせることで、一枚の蓮の葉を動かすことができ、 池全体の蓮の葉を動かすことに繋がるという意味があり、自分を取り巻く環境は「自分が動いて変える」というメッセージが込められています。

また、お菓子やお茶を出す時の作法や、お点前に使用する道具には色々な意味があります。
一つ、一つを理解することで、より茶道が楽しめます。

お菓子を先に頂き、甘さが口に少し残っている状態でお茶を頂く事や、茶碗を時計回りに回す作法などを教わりました。

SOKAを振舞う留学生

日本人学生、留学生、教職員で賑わいました

続きは茶道部で一緒に楽しみませんか?

『茶道』と聞くと、敷居が高く作法が難しそうだと感じる方が多いと思いますが、そんなことはありません。
部費も持ち物も厳しいルールもなし!みんなで楽しむ部活です。ただいま部員募集中です!

⋄活動日 毎週金曜日14:00~17:00
     (途中参加、途中退出OK!!)

⋄場所  藤枝キャンパス
     メディアアートセンター4階の茶室

男女学年問わず初心者も留学生も大歓迎です。



全5回を終えて 土居繭子先生より振り返りのコメントを頂きました

お茶やお菓子をきっかけに、たくさんの人が集まり、話をする場、他の国の文化を知る場ができればという企画でしたが、学生たちが本当に頑張って準備をした甲斐があり、どの回もたくさんの人に集まっていただくことができました。ありがとうございます。

嬉しいことに、「活動を企画の段階から手伝いたい」と申し出てくれる日本人の学生さんが現れたり、茶道部が協力してくれたりと、複数のゼミや部活、学生の間に協力関係が生まれました。活動をしていた学生たちからは、「話したことのない人と話をするきっかけになったのがよかった」「国の違いだけでなく、普段話さない先輩や後輩と話すきっかけになった」などのほか、「知ることが共生への第一歩。その意味では、皆に多文化の服装、飲食、文化などを紹介できて、目的は達成できたと思う。しかし、まだ表面的で、他の文化の良いところを取り出してその文化に興味を持たせようとしている活動にすぎないので、その文化を理解したとは言えない。まだほんの第一歩である。」などの意見も出ました。

今後、国や文化の垣根を超えて友達が作れるんだということ、いろいろな人と話すことで世界が広がるということを発信し、お互いの文化を尊重しあい、共に生きていく社会を作れたらと考えています。
5週にわたり騒々しくしてしまったかとは思いますが、あたたかく見守ってくださり、本当にありがとうございました。

土居繭子

太田裕貴先生よりメッセージを頂きました

私には居場所がなくて辛く悲しい思いをした時期がありました。生きていることが嫌になった時もありました。
誰とも話したくない。できれば1人でいたい。いや、違うんだよ。本当は誰かと話したい。好きなことについて語りたい。自分のことをもっと知ってもらいたい。

こうしたモヤモヤを抱えてなんとか大人になり、紆余曲折を経て静岡産業大学に赴任しました。8年前のことです。そして・・・。誰かと話したくても、そうした居場所がないという学生に多く出会いました。彼らのための居場所を作りたい。その方法を模索し、ゼミで居場所づくりを実施してきました。ポンコツ教員ゆえ、思い描いている理想には程遠いですが、そのプロセスを学生たちと楽しんでいます。

今回、土居先生のゼミの活動のお話を聞いた時、「なるほど、こうした居場所の作り方もあるのか!」と感動しました。私のゼミ生が土居先生のゼミ生と交流を重ね、気がつくとイベントの企画にも参加していた時は感嘆しました。イベントを通じて1人の学生と出会いました。「話すのはいいことですね」と言っていました。彼女が学内で笑っているのを初めてみました。

あなたの居場所は必ずあります。良かったら一緒に作りませんか?

太田裕貴