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「スポーツアナリティクス」と「学校教育」をテーマにした教員研修を実施しました


 スポーツ科学部の徐広孝准教授が「スポーツアナリティクスを活用した体育授業と部活動の指導方法」と題し、静岡県体育教育研究会(東部支部)の教員研修を行いました(高等学校教員約60名が参加)。
 近年の学校体育はICTの有効活用が強く求められていますが、文部科学省の報告では球技領域での活用が比較的難しく、教師が見本を見せる、あるいは映像を「撮って、見る」以外の活用は少ないことが明らかになっています。学校現場のそうした課題を改善するために、徐研究室では競技スポーツで普及しているスポーツアナリティクスを体育授業に落とし込む実践研究を進めています。本研修会では、バレーボールの授業を題材として、その成果を高等学校の先生方に紹介しました。
 従来から行われている動きを「撮る」&「見る」という学習活動は、自分の動きを繰り返し見られるという利点がありますが、生徒の思考は主観的であり、そもそも運動が苦手な生徒は映像を見たとしても「改善点は何なのか」を考えることが難しい、という課題がありました。一方、スポーツアナリティクス教材は、試合映像から「だれが、いつ、なにをして、どうなったか」というゲームパフォーマンスを測定します。生徒が自分あるいは自チームの情報を数値で分析するため、客観的な思考材料を得られるという教科指導上の大きな利点があるのです。特別なアプリを必要とせず、タブレット端末があれば簡単に実施できるため(あるいは撮影時にビデオカメラを代用)、「分かって出来る体育」や「深い学びのある体育」につながる教材として活用することが可能です。
 徐研究室では、保健体育科教育とスポーツアナリティクスを相互的に研究し、優れた教員やスポーツアナリストを育成することを目指しています。