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平成31年度入学式 学長式辞


本日ここに、関係各位のご臨席を賜り、平成31年度静岡産業大学入学式を盛大に挙行できますことは、わたくしの大きな喜びであります。

この度、入学を認められましたのは、2・3年次編入生7人を含め、453人であり、そのうち、外国からの留学生は19人であります。

本日、新たな決意を胸に静岡産業大学に入学された皆さんには、静岡産業大学の教員と職員を代表して、心よりお祝いを申し上げ、歓迎をいたします。

また、本日まで入学生の皆さんを温かく見守り、支援をして来られたご家族・保護者の方々に、衷心(ちゅうしん)よりお喜びを申し上げます。

さて、入学生の皆さんは今日から大学生として生活を始めることになります。与えられた時間はこれから4年間です。この4年間は皆さんが、ある意味で自由に使える時間です。皆さんは今まで、「何かをしなさい」というように、自分が為すべきことを与えられた生活をしてきたでしょう。

しかしながら、与えられるという受動的な姿勢で大学生活に臨んでいては、大学生とは言えません。大学へ進学するということは、単に大学という新しい学校で学ぶということではなく、大学進学を機に、学問を学ぶ一人の人間として人格を持つということであります。

それは、学ぶということに対して皆さん一人ひとりに「自由」が与えられていることを意味します。一定の範囲の制約はありますが、専門分野や科目の選択など、学び方にも大幅な自由が認められます。

皆さんは、このような自由が認められるからこそ、この4年間の時間をどのように使うか、よく考えてください。決して無為な結果にならないように、目標を定めて、有意義に使ってください。

大学生の年齢、すなわち10代の後半から20代の前半にかけては、人間が限りないエネルギーを発揮する時代です。しかも、そのエネルギーを発揮する分野は一人ひとり異なっています。まだ、どういう分野で自分のエネルギーを発揮したらよいのかわからない人も大勢います。これは、面白いな、興味があるなということを思い切ってやってみることです。

日本が第二次世界大戦で敗戦したのは1945年8月です。敗戦から2か月後のこの年の10月に一人の男が東京の日本橋で東京通信研究所という会社を立ち上げました。その男の名前は 井深 大(いぶか まさる) と言います。井深は早稲田大学で電子工学を専攻していましたが、発明に非常に興味を持っていて、大学在学中から変わったものを作って周囲を煙に巻いていたと言われています。その中には後にパリ万国博覧会で金賞を得るようなものもありました。卒業後も電子工学のエンジニアを志して東芝の入社試験を受けますが落ちてしまいます。多分、あまりに個性が強くて大企業では務まらないと判断されたのでしょう。

井深が作った東京通信研究所は、翌年株式会社化して東京通信工業となります。井深は専務、盛田昭夫という人物が常務になります。盛田は愛知県で10数代続く造り酒屋の跡取りでしたが、大阪大学で物理学を学び戦争中は海軍の技術将校でした。井深とは戦争中の科学技術会議の場で出会っていました。盛田自身もエンジニアでしたがモノを作ることよりは、モノを販売したり、経営のために資金集めをしたりすること、いわゆるマーケティングに、より強い興味を持っていました。家業の跡取りで育てられたことが影響しているのかもしれません。

世の中にない面白いモノを作ろうと邁進する井深と、どうしたらものが売れるか、どうしたらお金が集まるかなど、マーケティングに粉骨細身した盛田の活躍により、東京通信工業は後にソニーと名前を変えて世界のソニーへと発展をしました。その原点は彼らが10代後半から20代の時なのです。素晴らしいエネルギーです。この二人が10代後半から20代の頃に、面白いな、やってみようと思わなかったら、もしかしたら今のiPhoneの時代は来なかったかもしれません。なぜなら、アップルの創業者スティーブジョブズは、ソニーのウォークマンを超えようと頑張ってiPodそしてiPhoneを作り出したのですから。

実は、私は井深の長男と中学高校の同級生で、井深の生き方に大きな影響を受けた一人です。それは、文系と理系がお互いに一方を阻害するような文化の中では一流の仕事はできないという信念なのですが、この話は機会があれば経営学の特別講義か何かの中でまたお話ししたいと思います。

私は、静岡産業大学は、諸君が興味を持つ学びに存分に力を発揮できる環境であると信じています。
明日から、経営学部の学生として、藤枝キャンパスと磐田キャンパスで、皆さんはそのためのオリエンテーションを受けることになります。ここで一つ、これまでの話と関係することですが、ぜひ皆さんにお願いしたいことは、最低1年間の目標を持ち、その目標を達成していけるような計画をたてていただきたいと思います。できれば4年間の学生生活を想い描いてみてください。

本学は、皆さんに多くのものを用意しています。教養科目や専門科目など色々な授業はもちろんのことですが、資格取得のための勉強、教職課程、学外でのインターンシップなどなど。また、図書館、ラーニング・コモンズ、パソコン教室、先端的なスポーツ設備など、多くの設備が用意されています。藤枝駅前には、オープンな環境で多目的に使用できるBiviキャンがあります。そして何より、皆さん一人ひとりと向かい合う教員、職員が皆さんと一緒に過ごすことを待っています。

また、静岡産業大学は、2020年度より学部の改組、つまり新しい学部設置を行う予定でいます。皆さんが入学された経営学部の課程は皆さんが卒業されるまで変わりありませんが、皆さんは、新しい学部課程の教育の一部も履修することができるようになりますので、皆さんにとっても嬉しいニュースになる筈です。

加えて本学では、藤枝市、磐田市、その他団体や企業と連携、あるいは支援を受けながら、ゼミや、冠講座、総合スポーツクラブ活動、また学友会活動などを通じて、地域の方々にも教えていただきながら、地域の勉強をすることができます。こうした環境を積極的に使ってください。

最後に、繰り返しになりますが、大学の学生時代は、人生の中で最もエネルギーのあふれる大切な時期です。「自分のやりたいことを思い切りやる」という充実したものにして下さい。

学生時代の友人は一生の友となります。また、皆さんには、素晴らしいわが師となる先生、先輩との出会いがあります。「師は鐘のごとし、大鳴り、小鳴りはその人の撞く(つく)力に由る」と言われます。皆さんは、それぞれ強く撞く力をもって、わが師から将来の夢や希望を見出す大きな手がかりを得ていただきたいと願っています。

私は、皆さんの人生の先輩として、幾つかのアドバイスを申しましたが、皆さんのこれからの青春時代は何物にも代え難い大切なときであるからです。そして静岡産業大学の発展と、日本、世界の未来は、皆さんの双肩に掛かっていることを自覚して欲しいからです。

最後に、日本にとっての新たな時代の幕開けを目前として,私は新入生の皆さんに大きな祝福のエールを送り、素晴らしい充実した大学生活を過ごすことを願い、式辞とします。

2019(平成31年)4月3日
静岡産業大学 学長 鷲崎早雄

平成31年度入学式

学長式辞

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歓迎セレモニー(体操部)