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「ザースボール」で小学校の体育の授業をコンサルティングしました!


学校教育現場の優れた授業づくりを目的にして、徐広孝准教授(スポーツ科学部)とゼミ生たちが袋井市立笠原小学校6年生の体育授業のコンサルティング(※1)を行いました。

徐研究室では、ザースボールを静岡県内の学校に導入して良い授業づくりのサポートをしています。ザースボールは徐准教授が開発した(※2)ゴール型種目で、「運動が苦手な子どもでも積極的に参加できる」「試合中の役割学習やボールを持たないときの動きの学習に効果的」「運動量が豊富」といった特徴があります。

「ザースボールの授業研究をしたい」という熱心な申し出を受け、7月から単元計画と「体育の学習ノート」を共同で作成し、ボールを持たないときの動きを「パスの行き先と行き方」で学び、試合中の役割を「備える→仕掛ける→とる」の三段階で学ぶという学習内容が出来上がりました。11月にザースボールの授業が始まり、単元の最後はクライマックスイベント(リーグ戦形式の大会)が2日目にわたって開催されました。最終日は各チームにゼミ生が1人ずつ特別サポーターとして参加し、試合の応援をしたり、児童と一緒に作戦を練ったりと、今まで大学の教職課程で学んだことを振り返りながら接していました。

参加した学生からは、「先生が指示しなくても児童が自主的に準備や基本練習をしていたことに驚いた」「授業のマネジメントのコツを生で見ることができた良かった」などの感想が聞かれ、コンサルティング活動に参加することで、現場の授業を肌で感じることができました。

保健体育授業のコンサルティング活動は、徐准教授の研究室が2021年度より実施しているもので、今回で2校目です。今後も学校現場の保健体育の授業づくりをサポートしていきます。

※1 民間企業では一般的ですが、非営利の学校教育ではコンサルティングを依頼することが容易ではありません。それゆえ、良い授業づくりのために外部の力を借りられる環境を整えることが必要です。研究室として授業づくりをサポートすることで、学生は在学中に生きた経験を積むことができます。徐研究室では、このような活動を通して現場と研究室のwin-winな関係を目指しています。

※2 ザースボールは徐准教授が阪田雅志教諭(現・本郷中高等学校)とともに2010年に開発した体育授業向けのゴール型種目で、全国の多くの小中学校で導入されています。