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ホーム >  Q静岡を学ぼう >  静岡県の2021年のCO2排出量の目標は年間28,183千トンですが、この量を静岡の全県域に広げると高さは何mになるでしょうか?

静岡県の2021年のCO2排出量の目標は年間28,183千トンですが、この量を静岡の全県域に広げると高さは何mになるでしょうか?


A約50cm、B約1m、C約2m 正解:C約2m 以下堀川教授の解説

静岡県の2021年におけるCO2排出量目標は年間28,183千トンですが、これを体積に換算すると約14.32km3になります。これはCO2の物質量1mol(44g)の体積が22.4リットルであることから計算できます。

一方、静岡県の面積は約7,777km2ですので、このCO2の体積を静岡県の面積で割ると約1.8mという値になります。つまり、静岡県が1年間に28,183千トンのCO2を排出してそのCO2が静岡県の県域内に留まると仮定した場合、計算上では1年間に約1.8m50年で約90mの高さで県全域がCO2の層に覆われることになります。これは、特に若い方には深刻な量です。

静岡県は県土の64%が森林であり、その森林がCO2を吸収してくれるだろうと思われるかもしれません。しかし、県内の森林が吸収するCO2の量は排出量の3%ほどにしかならないことがわかっています。ですから、普段からCO2の排出を減らす生活を心掛けることが必要です。

また、このように大きな数字や単位で表される事柄を実感としてイメージできるものに置き換えて、身近な問題として認識することが大切です。

世界の流通の拠点を静岡に!

出題者である堀川知廣教授の研究テーマは「地域産業振興戦略」や「農業振興戦略」「茶業政策」等。例えば、緑茶の生産量日本一の座から静岡県が陥落した場合の影響を、農業という面だけでなく、流通やマーケティング、機械工業技術といった産業全体の問題として捉えて、どうやったら静岡県がこれからもお茶の産業日本一でいることができるかといった実践的な研究を行っています。また、静岡の地域産業をダントツの1位に押し上げ、静岡が世界の茶の流通拠点となるような仕組みを探り、行政や産業各界に積極的に提案していきます。

学長/堀川 知廣 教授
名古屋大学農学部卒業。静岡県庁で農業・産業行政を担当し、経済産業部長を歴任。2011年4月に静岡産業大学情報学部特任教授となり、情報学部学部長、学長補佐を経て2022年4月より学長に就任。
日本茶インストラクター

近年の研究テーマ
・地域産業振興戦略
・農業振興戦略
・茶(産業、文化、学術)振興戦略