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ホーム >  Q静岡を学ぼう >  熱海市と湖西市ではお互いが地平線の下に隠れて見えません。どれくらい上に登れば見えるでしょう?

熱海市と湖西市ではお互いが地平線の下に隠れて見えません。どれくらい上に登れば見えるでしょう?


A約19m、B約190m、C約1.9km 正解:C約1.9km 以下小林教授の解説

地球は丸いので、少し離れた場所は地平線・水平線の下に隠れて見えなくなります。逆に言えば、視点を高くすれば遠くまで見えることになります。
例えば湖西市から上空に登って行けば、ある高さで熱海市が見えるわけです。

ところで、熱海市の東端から湖西市の西端までの距離は約155kmもあります。それは地球の半径約6380kmと比べてもそれほど小さくはないのです。

そのため、お互いを見るために必要な高さは約1.9kmにもなります。この値は三角関数を使えば簡単に出せます。

h=湖西市から上がった視点の高さ,l=湖西市から熱海市への距離155km,R=地球の半径6380km,θ=l/R,R/(R+h)=cosθ,h=R/cosθ-R=約1.9km

物理理論を数学的に研究する

小林健一郎教授の専門は素粒子理論、弦理論。世の中の物質は素粒子からできていて、理論上は物理現象のほとんど全てのことが素粒子理論で説明できます。しかし、重力については「まったくわかっていない」と言っていいほど説明がつかないというのが現状。その課題を解決する理論として期待されているのが弦理論です。これは素粒子が弦(ひも)でできていると考える理論で、物理学でありながら数学の発展にも多大な影響を与え続けています。この数理物理の重要な理論である弦理論を中心に、発展した数学を物理に持ち込む研究をしています。

経営学部小林 健一郎 教授
理学博士
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻(博士課程)修了。

専門分野
  • 物理学
  • 情報科学

研究テーマ
  • ひも理論
  • 実用的なソフトウェアの開発