講師　石垣美佳（会計）

　コロナ禍で自粛の日々が続いている中、学生の勉強への姿勢にも変化が見られます。
　毎日バイトの日々、趣味の日々、そんな学生生活を送っていた人たちも、自粛になり時間ができた人も多いようです。
「せっかく時間があるのならば、資格を目指そうかな。」「海外に行ける日を楽しみに英語力をつけようかな。」など様々ですが、時間を有効に使おうと考えさせてくれたのが今の時間なのかもしれません（とはいえ、コロナ禍から早く脱出したい気持ちは皆一緒だと思いますが…）。
　そのような学生の状況と以前（2016年）リレーエッセイに書いた内容の続編を今回も書きたいと思います。

　入学ガイダンスの日に税理士になりたいと訪ねてきた学生は、今27歳になり家業の税理士事務所を継いで、代表として活躍しています。この学生に憧れて産大に来てくれる人も増えてきました。とても嬉しいことです。
　同じく入学ガイダンスの日に、ただ漠然と海外で仕事がしたいと言っていた学生は、その後国際ボランティア（JICA）として活躍し、帰国後大学院に進学し東南アジアの国々の研究をしています。
　会計の勉強をしながら、資格も取得し、希望していた消防士になり活躍している人もいます。
　その後、後輩たちも頑張ってくれています。
　昨年、税理士試験（5科目必要）の初受験で3科目合格。こんな快挙が出ようとは以前のリレーエッセイの時には想像もできませんでした。それくらい凄いことです。この学生の影響力はとても大きく、同級生や後輩、卒業生まで頑張ろうという意欲が強くなっています。
　同級生はかなり刺激を受けたのか、宅建士を取得し、税理士も目指すと頑張っています。
　また、今年、日商簿記1級を取得して入学してくれた新入生もいます。この学生は公認会計士になりたいという目標を持っています。

　このような学生に共通することは、ただ資格を目指すだけでなく、その時間を確保するために大学の授業の単位も早めに取得し、仲間とのコミュニケーションも大切にしています。
　そのような姿は大変な挑戦も時には楽しくチャレンジしているようにさえ見えます。

　難易度の高い資格を取ることは大変です。しかし、取った時の喜びはたとえようがありません。ひとりでも多くの学生にその喜びを味わってもらえたらと思います。
　そして、その場に、その時間を共有させてもらえることが私の喜びであり、幸せなひとときとであるとありがたく思っています。

　産大生の大化けの姿を皆さんに見てもらえる日を楽しみに・・・。
　これからも夢（目標）に向ってチャレンジしていきます。