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磐田市ごみ分別アプリ「しっぺいのゴミチェッカー」に「ごみ分別クイズ」を追加しました!


※職位や内容は投稿時のものです

2023年7月31日更新

 最近では、多くの自治体が行政サービスの一環として、ごみ分別アプリを市民向けに提供しています。静岡産業大学青木ゼミナールでは、同アプリが現在のように普及する少し前に、磐田市との包括連携協定の下、より多くの市民、特に若者や外国人の方々に、ごみの分別への関心を持って頂くことを目的に、磐田市ごみ分別アプリ「しっぺいのゴミチェッカー」を磐田市と共同開発し、2016年11月29日に運用を開始しました。その後、2017年度以降は、磐田市から同アプリの維持管理業務を受託し、データやコンテンツの追加更新、同アプリのデザイン変更などを行っています。現在、同アプリ内のごみ分別辞典は、日本語版だけでなく、英語版、ポルトガル語版、ベトナム語版を含む4か国語対応となっています。

 今回開発したごみ分別クイズは、その維持管理業務の一環であり、青木ゼミの学生達と磐田市職員の方々の共同開発です。同クイズによって、子供から大人まで多くの市民の方々に、楽しみながらごみ分別に関心を持って頂くことを目的に開発しました。

 今回の取組により、学生達は、“ごみ分別への関心と知識”、そして、“磐田市の市民17万人を対象とした行政サービスの一端を担っているという仕事に対する責任感”を身に付けました。これは、これから社会人になる彼らにとって、非常に貴重な体験となりました。

 また、クイズを制作するというのは、単にごみの分別区分を憶えるだけでなく、「どのような品目が間違えやすいのか」、「よく考えてみると、なぜこの品目はこの分別区分なのか」というように、“深い学習”に繋がります。最近では人工知能(AI)の進歩が目覚ましく、人間が益々考えなくなるのではないかと懸念されています。勿論、ビジネスの世界のように、あらゆる技術を駆使してでも競争優位に立つことを要求される分野に於いては、AIの活用は必須かもしれませんが、教育分野に於いては「自ら考えて答えを見つけ出し、その喜びを知ること」が重要です。現在のAIの進歩は、“深層学習(Deep Learning)”という人間の脳を模倣した機械学習の技術に支えられていますが、一方で我々も“深い学習”と、そこから得られる喜びを享受することが、人生100年時代を豊かに生きる上で重要だと思います。

 最後に、今回の取組に於いては、磐田市環境水道部ごみ対策課の方々、本学教職員の方々に大変お世話になりました。この場をお借りして、厚くお礼を申し上げます。


ごみ分別クイズは、「しっぺいのゴミチェッカー」(右図のQRコードよりアクセス可)のトップページにある「しっぺい耳より情報」の中からアクセス可能です。