【研究成果】経営学部 岩本武範教授の論文が権威ある国際学会に採択、口頭発表に選出 — 藤枝市での研究成果が世界へ
本学、経営学部の岩本武範教授が執筆した研究論文「Integrating Youth Well-being into Smart Urban Design - Insights from a Nationwide Survey to Inform Human-Centered City Planning-」が、都市工学・地理情報科学の分野で世界的に権威のあるISPRS(国際写真測量・リモートセンシング学会)の学会誌『ISPRS Annals』に採択されました。さらに、数多くの採択論文の中から特に優れた研究として選出され、口頭発表の機会を得るという快挙を成し遂げました。
口頭発表は、日本で初の開催となる国際会議「The 20th International 3D GeoInfo Conference 2025 and the 9th International Smart Data and Smart Cities Conference」(東京大学柏キャンパス)にて行われる予定です(2025年9月3日~5日)。
※本国際会議は、都市分析、GIS、デジタルツイン、スマートシティ、データサイエンスの分野における国際的な専門家らが集い、世界最先端の研究を通じた議論がなされる場です。
口頭発表は、日本で初の開催となる国際会議「The 20th International 3D GeoInfo Conference 2025 and the 9th International Smart Data and Smart Cities Conference」(東京大学柏キャンパス)にて行われる予定です(2025年9月3日~5日)。
※本国際会議は、都市分析、GIS、デジタルツイン、スマートシティ、データサイエンスの分野における国際的な専門家らが集い、世界最先端の研究を通じた議論がなされる場です。
本研究は、藤枝市制施行70周年・サッカーのまち100周年記念事業の一環である「デジタル都市プランニングチャレンジ」からの助成を受けて実施されたものです。研究では、日本全国の16歳から24歳までの若者2,437名を対象とした大規模なオンライン調査を実施し、若者が本当に幸福を感じ、理想的だと考える都市のあり方を、彼らの価値観から明らかにしました。
研究の結果、若者の幸福感は「つながりと所属」「自由と自律」「安定と安全」という3つの価値観に大別されることが判明しました。特に、失敗から学び、再挑戦できることへの期待 や、心の余裕(ASOBI)を保持できる「Slack Field(スラック・フィールド)」という都市計画の新しい概念を提唱しています。これは、技術効率を優先しがちなスマートシティの議論に対し、「人間中心」の視点から情緒的な豊かさを組み込むことの重要性を指摘する、独創的で影響力の大きい提言です 。
研究の結果、若者の幸福感は「つながりと所属」「自由と自律」「安定と安全」という3つの価値観に大別されることが判明しました。特に、失敗から学び、再挑戦できることへの期待 や、心の余裕(ASOBI)を保持できる「Slack Field(スラック・フィールド)」という都市計画の新しい概念を提唱しています。これは、技術効率を優先しがちなスマートシティの議論に対し、「人間中心」の視点から情緒的な豊かさを組み込むことの重要性を指摘する、独創的で影響力の大きい提言です 。
本研究の遂行にあたっては、以下の本学学生が調査・分析に大きく貢献しました 。
佐藤 朱莉、古林 泰河、藤川 純平、齋藤 幹太、岩﨑 教祐、松尾 武師、岩田 有生、栗田 睦也、海野 裕稀、安達 玲勇
引き続き、本学では、地域に根差した研究活動を通じて、世界レベルの学術的貢献を果たすとともに、研究の最前線で活躍する次世代の人材育成にも力を注いでまいります。
佐藤 朱莉、古林 泰河、藤川 純平、齋藤 幹太、岩﨑 教祐、松尾 武師、岩田 有生、栗田 睦也、海野 裕稀、安達 玲勇
引き続き、本学では、地域に根差した研究活動を通じて、世界レベルの学術的貢献を果たすとともに、研究の最前線で活躍する次世代の人材育成にも力を注いでまいります。
藤枝市とゼミ生とのキックオフミーティング(2024年度)
高校生とゼミ生による若者の幸せに関するディスカッション(2024年度)
本研究の基盤モデル:ASOBI Resilience Mediation Model (Iwamoto, 2024)
岩本武範教授のコメント
この度は、権威ある国際学会で研究成果を発表する機会をいただき、大変光栄に思います。本研究は、藤枝市の支援と、何よりも研究室の学生たちの熱心な協力なしには成し遂げられませんでした 。若者たちの声に耳を傾け、彼らが本当に求める『心の豊かさ』を都市デザインにどう統合できるか。本研究で提案した『Slack Field』という概念が、今後の人間中心のまちづくりに少しでも貢献できれば幸いです。