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保護者相談会・学長挨拶 保護者の皆様へ


保護者の皆様へ
静岡産業大学
学長 鷲崎 早雄

 今年の前半期は新型コロナ感染症(Covid-19)拡大への対応に追われ、在学生の皆さんには勉学の面、学生生活の面から不自由をお掛けしています。また、保護者の皆様には、このような形で大学教育が進むことについての疑問や御意見もおありではないかと思います。

コロナ禍の大学教育

 本学がCovid-19の危険性を本当に認識したのは3月に予定していた卒業式の中止を決定した時点でした。大型クルーズ船で高い感染率と致死率が示されたこと、中国から欧州に感染が伝搬し、欧州でもイタリアを中心に高い感染率と致死率を示し、医療崩壊が起きたことなどのニュースが伝わってきました。日本では、3月下旬の連休時に花見目的で多くの人々が外出したことから、それ以降、都市を中心に爆発的な感染が起き始めました。
 このウイルスの特徴は感染していても発症しない事例があり、しかもその状態で他人に接触感染や空気感染するということが伝えられました。すなわち元気な人が密集した状態の中で自身では気が付かずに他人を感染させる可能性が高いということです。そして、その『元気な人』とは『若者』であるということ。事実、京都の私立大学では、学生のコンパから大規模クラスターが発生し、心ない人から厳しい非難が浴びせられました。新聞論調でも、「若者を預かる大学は若者をしっかり管理すべきである」というようなことが言われました。
 こうした状況の情報・分析を得て、大学として熟考した結果「本学は『安全』を最優先し、そのなかで『最善の教育活動』を行う」という基本方針を立て、4月からの前期授業開始を1か月遅らせること、授業・試験は一部を除いてオンライン方式で行うこと、構内への学生の立入は原則禁止、クラブ活動の制限、オンラインによる就職支援など、教育活動内容の具体化を行い、7月末に前期の全課程を無事終了しました。

コロナの見通し

 世界的に見ればCovid-19の感染拡大の勢いは止まっていません。日本では緊急事態宣言により4月ごろの感染爆発は収まりましたが、緊急事態宣言解除後の7月からは再び感染者数が増え始めました。感染は抑えつつ、一方で経済を死滅させないという難しい状況の中、爆発には至っていませんが、油断をして対処を間違えればクラスターが発生するという危険性は変わっていません。状況をよく見つつ接触活動の水準をコントロールする方法しかないと考えます。

大学の警戒・活動方針

 本学では独自の警戒水準を作成し、ホームページ上で発信をしています。警戒方針に沿って活動水準を講義・授業、部・サークル活動、学生の入校他、全部で6項目について決めています。例えば、講義・授業については、レベル「0」(通常どおり)からレベル「5」(全休講)において現在「2.5」です(令和2年9月5日現在)。これは「オンライン等授業を標準、感染拡大防止措置を前提とした対面形式授業の制限的実施」になります。活動水準はほぼ毎月開催している『リスク管理対応会議』によって決めています。

後期の授業

 コロナの見通しは前述したとおりで、大学の警戒・活動方針を大きく緩める状況には至っていません。世の中は、ここ半年の経験からコントロールの仕方を徐々に学び、活動を拡大するという動きです。例えば、医療体制においても、感染者の受け入れやPCR検査体制などでコントロール方法を模索しつつ、徐々に活動が拡大、あるいはスムーズな動きになっています。本学も同様な考え方を採ります。後期は、前期よりも対面授業のコマ数を増やし、学生の皆さんが大学に来ることができるようにします。コマ数では50%程度の授業が対面式になります。実習や実験の授業、あるいは講義の中でも実習や実験の要素が多い授業を中心に対面授業が組まれます。実習や実験は教員と学生、あるいは学生同士が生で対話し議論する機会でもありますので、オンラインではできない授業が展開されます。講義室は、全体として定員の6割程度の収容に抑え、3密を避けるようにします。一方、大勢が一堂に聴講する講義形式の授業の多くはオンラインで行います。学生の皆さんの一日の時間割には、対面型とオンラインの両方の授業があるかもしれません。そのような時には、キャンパス内の指定されている場所でオンライン授業を受講することができます。
 また、こうしたオンライン型の授業実施は御納入いただいている学費に見合わないのではないかという議論もあります。しかし、対面型とオンライン型の混在実施体制は、従来の実施体制よりB/C(費用便益比)の面からもかえってコストが掛かることになります。種々の健康管理体制の維持、細かな消毒の実施等の費用は従来にないコストです。更に、授業実施の教員の負担は、従来よりも増しております。オンライン型授業は多くの手間が掛かりますし、学生フォローも研究室等での決まった時間(オフィスアワー)での対応から、メール等でのある意味24時間対応となります。こうした私たち大学側の声にも、是非お耳を貸していただきたく存じます。

 東京圏の大学では後期もオンライン授業主体で行うと発表しているところが大半です。
 特に4月に入学して以来まだキャンパスで生活したことがない1年生は、先生、友人と生で付き合うということができていません。本学としては1年生に対してできるだけ対面の授業が受けられるような配慮をしていきます。
 冒頭申し上げましたように、本学は「安全を最優先」し、その中で「最善の教育活動を行う」という基本方針の下で、学生の皆さんが所定の勉学ができるように様々な工夫をしていきます。アンケート等で学生の皆さんの声を直接聞く努力をしながら改善を進めていきたいと思います。これらのことが学生の皆さんの成長につながることを切に願っております。