静岡産業大学総合研究所 研究員紹介 2026

33 日本の伝統的な旅行会社の多くは、観光関連事業者(運送機関や宿泊施設等)を顧客に斡旋・代 売・媒介することで、観光関連事業者から手数料を収受し、これらの手数料を主たる収入とするビ ジネスモデルで経営を行ってきました。ところが現在では、インターネットの普及やデジタル技術の 進化により、旅行を計画する消費者は自身で観光関連事業者に直接予約することが容易になりま した。また、インターネットやSNS等で目的地の情報をリアルタイムに多く集めることが可能になった ため、消費者自身が持つ情報量が豊富になり、旅行先や行程に求めるニーズも多様化してきていま す。そのため、旅行会社だけが持っている情報や素材では顧客ニーズを満たすことが困難になって おり、消費者は旅行会社を通じて予約する必要性が薄れてきています。このような状況では、旅行 会社は特別感のある経験価値の高い旅行商品を企画・販売することで、旅行会社としての存在意 義を示せると考えます。そこで旅行会社は、観光関連事業者との協力体制に加えて、これまでに法 人営業で構築してきた顧客企業や自治体との関係資産を活かすことが鍵となってきます。経験価値 の高い旅行商品でさらに地域への誘客を図ることが、交流人口を関係人口へと増やす契機となり、 地域の課題解決にもつながると考え、旅行会社や観光事業者に求められる役割として研究を進め てまいります。 【過去の連携実績】 ワーケーション導入事業、観光見える化・データ活用事業、既存観光再生事業、世界遺産登録周年記 念事業(いずれも自治体と旅行会社との連携) 渡 わ た な べ 辺 俊 と し や 也 WATANABE Toshiya ■職位 講師 ■学位 修士(都市経営) 大阪市立大学 ■専門分野 観光マーケティング 観光経営 ■所属学会 旅行ビジネス研究学会 日本観光経営学会 日本国際観光学会 日本観光ホスピタリティ教育学会 東北亜観光学会 日本マーケティング学会 旅行会社や観光事業者に求められる役割。 旅行商品の経験価値を考える。 連携可能内容 観光やにぎわいの創出によって地方創生・地域活性化を図るイベントや事業、着地型旅行商品の企画、プロモーションなど School of Management Faculty of Sports Science 私たちの研究室では、スポーツ動作や日常生活の身体活動を「動きの質」という視点から多角的に分 析し、地域社会の健康づくりとスポーツ振興に貢献することを目指しています。 スポーツパフォーマンス研究では、地域の大学生アスリートを対象に最先端の計測技術を活用してい ます。野球では、高精度弾道測定器「Rapsodo」により球速・回転数・回転軸を分析し、大学生とメ ジャーリーグ選手のデータを比較。個々の選手の特性を活かした最適なフォーム改善や指導法の確 立を進めています。サッカーでは、GPSトラッカーにより試合中と練習中の走行速度やスプリント回数 を測定し、実戦に即したトレーニング設計を地域チームと協働で行っています。 健康づくりの分野では、地域住民とともに歩行能力や筋力の加齢変化を追跡し、「楽に歩けるから歩く ようになる」という好循環を生み出す歩行改善プログラムを開発。無理なく継続できる運動習慣を支 援し、健康寿命の延伸を目指した実証研究を地域フィールドで展開しています。 これらの取り組みは、「動きの質」を見極め、その改善を通じて人の潜在能力を最大限に引き出すこと を目的としています。子どもから高齢者、地域スポーツチーム、そして企業まで、現場と科学をつなぐ研 究を通して、誰もが健康で活力ある地域社会の実現を目指しています。 館 たち 俊 と し き 樹 TACHI Toshiki ■職位 スポーツ科学部長 教授 ■学位 修士(人間科学) 早稲田大学 ■専門分野 スポーツ科学 ■所属学会 日本体育・スポーツ・健 康学会 日本介護・予防健康づく り学会 動きを見て、測って、活かす――地域と歩む健康とスポーツ 連携可能内容 ・活動量計を用いた身体活動量の記録 ・GPSトラッカーを用いたスポーツ中の走行量、速度の記録 ・投球 動作の計測 経営学部 スポーツ科学部

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