波及効果、アンケート調査 ほか ― ■紹介 私たちの社会は、とても【複雑】です。そ こには、数多くの家計・企業・政府が存在 し、様々な経済活動を行っています。例え ば、〔家計〕は労働力を企業に提供し、所 得を得て、それを消費や貯蓄に充てます。 〔企業〕は原材料などを購入、人を雇用 し、多様な財・サービスを生産します。〔政 府〕は租税・社会保険料を徴収し、道路な ど社会資本や医療保険・年金保険など社 会保障を提供します。 私は、①このように複雑な現実経済を 簡単な経済モデルに表すとともに、②調 査を通して現実経済をデータ(統計)で捉 え、③両者を組み合わせ、経済波及効果 などに関する分析を試みています。 「統計を用いた経済分析」(計量経済 学、経済統計)が、私の専門分野です。 研究では「やってみる」「少しの工夫」 「諸機関との連携」を重視しています。 例えば、これまで、以下の研究を行いま した。 「経済波及効果」(図1)。これは、財・ サービスの生産やイベントの実施などが、 各産業に及ぼす影響を示します。 静岡県の場合、産業構造が地域ごとに 大きく異なるため、その影響は県内均一 でなく、いずれかの地域に強く表れます。 そこで、私は静岡県データ活用推進課 (現・統計活用課)と協力し、県への経済 波及効果を地域別に変換する指標を開 発しました。 そこから、乗用車の生産は主に県西部 地域に、食料品の生産は主に県中部地域 に、パルプ・紙の生産は主に県東部地域 に影響をもたらすことをより明確に示し ました(図2)。 同指標は現在、県のwebサイト「統計 センターしずおか」で公表、活用されてい ます。 私はこれまで、国・県・市、他大学、経済 研究所などと連携しながら、経済統計の 整備や統計を用いた経済分析、研究発表 を数多く行ってきました。 これからも、「実践「」工夫「」連携」を組 み合わせ、社会に貢献したく思います。 例えば、以下の事柄について連携可能 です。 ◇マクロ・ミクロ経済学の基礎知識の紹 介 ◇GDP統計の見方・使い方の説明と活 用 ◇経済モデルを用いた経済波及効果の 計測 ◇様々な経済統計に基づく地域経済の 分析 ◇アンケート調査の設計と考察 など 図1 乗用車の生産の経済波及効果(イメージ) (出所)筆者作成。 図2 乗用車の生産1億円が県内各地域にもたらす経済波及効果 (出所)静岡県「平成27(2015)年静岡県産業連関表」に基づき、筆者作成。 ■研究概要 ■地域連携(連携可能内容) 8 経 営 学 部
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