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スポーツを用いた経済の活性化


講師 大西孝之(スポーツマネジメント、スポーツマーケティング)
 静岡産業大学に赴任して、もうすぐ1年が経とうとしています。振り返れば、新しい生活に慣れるのに必死で、あっという間に過ぎた1年でした。

 様々な環境の変化がありましたが、この変化を契機として、なまった身体に活を入れるためにフィットネスクラブに通い始めました。加えて、これからゴルフを真剣に練習してみようとも考えています。以前にも、定期的にフィットネスクラブに通うことやゴルフを練習することを考えたことがありましたが、実際に行動にまで移せておりませんでした。これまでに通っていた大学が24時間利用可能で不必要に研究室にいたりした部分もあり、時間を上手に使えていなかったことが一番の理由でした。ですが、本学では研究室が使える時間が限られているため、うまく踏ん切りがつきました。

 しかしながら、フィットネスクラブに通うにしても、ゴルフを行うにしても、結構な費用が必要になります。フィットネスクラブに通い始める時には入会金が必要でしたし、月会費を払っています。ウェアはこれまでのものがあったのでよかったのですが、シューズは室内履き用のものがなかったので購入しました。ゴルフでもコースを回ったり、打ちっ放しに行ったりで少なくない額を払っています。さらに、これまでクラブは借りていたのですが、もっと真剣に練習するよう自分に発破をかけるために、今月、思い切って初心者用のクラブセットを購入してしまいました。

 この1年でスポーツに使った総額を出してみようと思ったのですが、途中でかなりの額となり、現実と向き合うのが怖くなったので止めておきます…。お金が貯まらない理由がわかった気がします。

 さて、長々と私事を綴りましたが、近年、このようなスポーツに関連する経済活動が注目を集めています。本学経営学部のスポーツ経営学科や私の研究分野で扱う内容が、正にこれに当たります。上記を例にとれば、フィットネスクラブ、ゴルフ場・ゴルフ練習場やスポーツ用品メーカーが生産するサービスや製品といったモノを、お金でやり取りする活動となります。さらに加えるならば、基礎を学ぼうとゴルフの技術書を購入しましたし、フィットネスクラブやゴルフ場への移動、また、そこでの食事にもお金を払っていますので、これらもスポーツに関連する経済活動と言えます。

 「スポーツをするのにお金がかかる」と改めて言及しますと、意外に思われたり、もしかすると嫌悪感さえ覚えたりする方もいるかもしれません。しかし、人間の活動であるスポーツをするためには、器具や用具、場所が不可欠です。また、適切な情報やサービスが提供されることにより、一層スポーツを楽しむことができます。このようにスポーツをするのにも、「家計」や「企業」、文中では触れませんでしたが「政府(国や地方公共団体)」という経済主体が存在し、これらの3者間で商品やサービス、お金が流れ、経済が循環しています。

 現在のスポーツの経済活動は、食産業や観光産業、IT産業など、本来ならば直接スポーツと関係のなかった業種を含めて、様々な異なる産業が関わることにより構成されています。このような他の産業に与えるスポーツの求心力、波及力こそが、スポーツ産業として国や地方の経済の活性化のために期待されている理由であると思います。(同時に、異業種の集まりとして構成されるため、スポーツ産業の全体像を不明瞭で捉えにくいものにしています。)

 ですので、様々な業種を含めたスポーツ産業を振興し、経済を発展させるためには、スポーツの振興を考えなければなりません。スポーツ産業の中核であるスポーツの自身が拡大することにより、つまり、日常生活に「する」「みる」などのスポーツ消費が増えることにより、スポーツ産業の周辺業種へ波及し、経済全体が活性化することになります。

 経済の循環のため、私自身、財布との相談が必要ですが、これからも積極的にスポーツを消費していこうと思います。