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「地元を知るためには旅行をしよう」


准教授 禰冝田廸彦(経営情報、コンピュータ会計、社会労働保険)

  • 静岡県は自然にあふれ、気候も穏やかで日本で最もすごしやすい県の一つと言われています。経済面でも、先端的なものづくりに取り組み、サラリーマンの給与や工業出荷額などで上位を占める豊かな県です。大学卒業後の進路として地元での活躍を目指す方が多いのは当然でしょう。今後は環境ビジネスとともに地域密着型ビジネスの大きな成長が見込まれています。

  • これからのビジネスの基本となるのは販売志向ではなく顧客志向です。これは、できるだけ多くの客を集めるよりも、頻繁に来てくれるお得意様(顧客)を大切にすることです。顧客と消費者は同じではありません。上位の20%のお客様が80%の売上や利益をもたらしてくれます。自分の顧客となってくれるのはどのような人かターゲットを絞り、その顧客の期待の応えるのです。地域密着型ビジネスでは、顧客になってくれるのは当然地元の人々です。そのためには地元のことをよく知らなければなりません。日本は狭い島国ですが、47都道府県驚くほどバラエティーに富んでいることは、「秘密のケンミンSHOW」というテレビ番組を見ても分かります。それどころか、同じ静岡県でも東部、中部、西部でこれが同じ静岡県かと思うほどです。

  • 自分の住んでいるところがどんなところかは、他と比較して初めて分かります。他を知るためには、本などで勉強することもできますが、やはり何と言ってもそこへ行くことです。日本の常識は世界の非常識という言葉がありました。島国に閉じこもっていては、世界は分かりません。テレビ等のメディアで入ってくる情報は欧米の視線にかたよっているため誤解するケースが多いといえます。例えばイスラム教徒と言うとなんだか怖いと思う日本人は多いことでしょう。「コーランか剣か」という言葉はイスラム帝国を拡大するとき、イスラム教に改宗するか、それとも税金を納めるかを迫ったのです。キリスト教やユダヤ教の信仰を認め、当初はむしろ税金が減るため余り改宗してほしくないというのが本音だったようです。一方キリスト教は他の宗教に寛容ではありません。ユダヤ教徒を大量虐殺したのはナチスだけではありません。スペインはレコンキスタ(イスラム教徒からの奪回)後ユダヤ教を認めず、大量虐殺や国外追放を行いました。ロシアも同様です。また十字軍は強盗集団だったといってもよいでしょう。多くのイスラム教徒ははるかに平和的です。

  • アルカイダの悪いイメージはありますが、中東のアラブ人は世界で最もホスピタリティが高い人々とも言われています。中東へ観光旅行に出かけたとき、町なかでしょっちゅうアラブ人から日本語で声をかけられました。観光地に修学旅行で来ていた女子高生はとてもかわいい子が多かったのですが(写真参照)、一緒に写真を撮りたいと言われました。また海外の人たちは日本人ほど働き蜂ではありません。働くのは人生を楽しむためと考える人が多いと思われます。

  • 静岡県西部の人々は地元のことが分かりますか。私が感じていることはここでは述べないでおきましょう。ただ一つ言えることは、静岡県民の家計収入は8位程度と上位ですが、交通通信費は下から数えて5番目です。つまり、あまり旅行好きではないようです。もっと他県や世界にでかけて、自分なりに地元のことを理解するように努めようではありませんか。