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2016/04/04

平成28年度入学式 学長式辞

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  本日ここに,関係各位のご臨席を賜り,平成28年度静岡産業大学入学式を盛大に挙行できますことは,私の大きな喜びであります。
  本日,新たな決意を胸に静岡産業大学に入学された皆さんには,静岡産業大学の教員,職員を代表して,心よりお祝いを申し上げ,歓迎いたします。また,本日まで入学生諸君を温かく見守り,支援をして来られた御家族・保護者の方々に,衷心よりお喜びを申し上げます。

20160401_ssu_washizaki.jpg  さて,皆さんは,今日をもって高校の「生徒」から大学の「学生」になりました。「生徒」は学校で学んでいる者のことを一般に言うようですが,「学生」は学問を学んでいる者のことを言います。そして,一般には大学以上の者にしか使わないという事になっています。
  つまり,大学へ進学するということは,単に大学という新しい学校で学ぶということではなく,学問を学ぶ一人の人間としての人格を持つということであります。それは,学ぶという事に対して皆さん一人ひとりに「自由」が与えられていることを意味します。学びたいものを自分で選び,時間割など学び方にも,大幅に自由が認められます。しかし,その前提には,皆さんがきちんとした自己管理ができるということがあるのを忘れてはなりません。
  明日から,経営学部は磐田キャンパスで,情報学部は藤枝キャンパスで,皆さんはそのためのオリエンテーションを受けることになります。ここで一つ,ぜひ皆さんにお願いしたいことは,最低1年間の目標を持ち,その目標を達成していけるような計画をたてていただきたいということです。できれば4年間の大学生生活を想い描いてみてください。「すぐにはわからないよ」,という人はすぐにではなくても良いですが,できるだけ早めに想い描くことをして下さい。
  大学は,皆さんに多くのものを用意しています。教養科目や専門科目などいろいろな授業はもちろんのことですが,資格取得のための勉強,教職課程,保育課程,学外でのインターンシップなど,また,図書館,パソコン教室,スポーツ設備など,多くのことが用意されています。そして,何より,皆さん一人ひとりと向かい合う教員,職員が皆さんと一緒に過ごすことを待っています。

  ところで,皆さんはとてもいい時代に生まれてきていると思います。「どうして?」と思う人がいるかもしれません。それは,皆さんが2020年,つまり記念すべき東京オリンピック・パラリンピックの年に卒業し,社会に出ることになるからです。私は,皆さんと不思議な因縁を感じるのですが,前回の1964年の東京オリンピックは,私がちょうど大学に入った年なのです。私は東京に住んでいましたが,オリンピックに向けて,それまで日本には無かった高速道路ができ,世界でも先駆的な東海道新幹線が走り,欧米からウサギ小屋と悪口を言われた狭い2DKの西洋式住宅ができ,それ以降の日本の飛躍的な経済発展の基礎ができました。
  皆さんが大学を卒業する2020年も,私はちょうど同じような気がするのです。車の走り方が相当変わるでしょう。自動走行がいよいよ公道で実現し,実用化の範囲が広がるでしょう。人とコミュニケーションするロボットが進歩して,ちょうど今,私たちがスマホを持っていると同じような感覚でマイロボットを持っている時代になるでしょう。このマイロボットは,皆さんの英語の通訳をしたり,皆さんの勉強のコーチだったりするかもしれません。最近,人工知能が囲碁の勝負で世界ナンバーワンの名人に4勝1敗で勝ったことが話題になりました。このことから分かってきたことは,ある側面では人間の脳は比較的単純なネットワーク構造になっているということでした。人工知能の実用化が見えてきたと言えるでしょう。このような,これまでと質の異なる技術進歩が創り出す社会への入口に私たちはちょうど居ることになります。一方で少子高齢化が進みますので,医療技術の進歩,スポーツを中心とした健康管理や,スポーツを中心とした子育てなどが一層重要な課題になるでしょう。まだまだありますが,それらのことは,日本が世界の最先端をリードしていくことになるものです。2020年までにすべてが実現するというものではありませんが,ちょうど1964年がその後の日本の経済発展の源になったように,2020年が新しい日本の経済発展,社会発展の源になっていくのだと思いますし,そうあって欲しいと願っています。

  皆さんは,そういう,新しい日本を再び創生する時代に生まれていると思います。そのようなことを少し頭の片隅に入れてみて,皆さんがこれから何をやりたいか,何ができるかを,じっくり考えてみてください。繰り返しになりますが,静岡産業大学は皆さんに必要な勉強の時間と空間を用意しています。私のゼミを6年前に卒業した卒業生が結婚するというので最近電話で話しました。彼はある運動部で主将をやってJA(農協)に就職したのですが,「先生,静岡産業大学で学んで良かった。静岡産業大学では,地域で就職して地域で頑張れる勉強がすべてできました」と言っていました。
  どうか,新入生の皆さん,目標を持ってこの4年間を悔いがない様に過ごしてください。

  最後に,私は,新入生の皆さんに大きな祝福のエールを送り,素晴らしい充実した大学生活を過ごすことを願い,式辞を結びます。


2016(平成28)年4月1日
静岡産業大学 学長 鷲崎早雄