開学30周年記念誌

静岡産業大学開学30周年を記念して「海外同窓会」を実施しました。インドネシア、 中国を本学関係者が訪問し、卒業生たちとともに日本での思い出や現在の様子など 歓談しました。本学での学びがどのように活かされているかを直接聞ける貴重な機 会となるとともに、双方の絆をさらに深める大変素晴らしい時間となりました。 世界からSSUへ、SSUから世界へ 日本人はとかく同じアジアに位置しているということで、中国 人も韓国人も日本人と同じ考え方、行動を取るものだと認識して いる。しかし、これは大きな間違いである。同じアジアに位置す るといえども、それぞれの行動の現れ方は異なるのである。むし ろその違いを認識することが大切で、そうして初めて双方の距離 が縮まる。外国人留学生はそれを我々に教えてくれる。ゼミや講 義の時間を通じて、また普段の付き合いの中で日本人学生は、日 本にいながら自らを、また日本という国を相対化することができ、 何が日本的であり、どこが他国と異なっているのかを認識するこ とができる。留学生の友達を沢山持つことは成長をもたらすので ある。多くの日本人学生と友人になってもらいたい。日本を知っ てもらいたい。そもそも異なる言語で、専門性の高い学問を修め ようとしている留学生の姿そのものが崇高である。開学30周年 記念事業として海外同窓会が開催された。私の認識を改めてくれ たかつての教え子達に会うことができた。なんと喜ばしいことか。 2024年11月23日、インドネシアの現首都ジャカルタで初の 海外同窓会を開催しました。現地在住の卒業生ティッサ・マリザ さんとミラ・アユ・アディンダさんが幹事を務めてくれました。当 日は堀川知廣学長をはじめ、佐野典秀経営学部長、法月健教授、 大村智哉同窓会長と理事の布施敦さん、鈴木宏恵さんを含む計8 名が現地へ赴きました。会場には、2004年度から2021年度に 卒業した卒業生約20名が集まり、堀川学長が「開学時から留学生 を受け入れ、ともに歴史を歩んできました。今後も、さらに多く の留学生を受け入れたいと考えていますので、世界で活躍する若 者に響く取り組みができるよう、今日は皆さんと有益な意見交換 をしたいと思います。」と挨拶しました。来場した卒業生は日系企 業勤務、日本語通訳、日本語学校を経営されているなど、日本で の学びを生かした職に就かれている方が多く、中には「自分の子ど もも日本に留学させたい」といった声も聞かれました。 開学30周年を迎えられること、心よりお祝い申し上げます。 私は、福建省教育国際交流協会、福建省福州市第一高校と静 岡産業大学の教育プロジェクトにより、2006年3月に来日しま した。在学中は異文化交流などで知り合った地域の方や友人たち のお陰で幅広い視野を身につけることができました。現在、私は、 国際貿易・メーカー代理店・人材派遣などで世界中の人たちとプ ロジェクトを進めており、また、最近ではご縁があって静岡産業 大学の教育支援のお手伝いもさせていただいています。 在学中に得た知識や経験は、国際的なビジネスに携わる今の私 にとって大きな力となっています。学生時代は多角的に物事を見 る力を養うチャンスが豊富にあります。在学生の皆さんには「今」 を大事にして、ぜひ、自らの世界を広げてほしいと願っています。 最後に、静岡産業大学が今後も国際的に活躍できる人材を育て る場としてますます発展されることを期待しています。 日本人学生の認識を 改める存在としての留学生 初の海外同窓会をインドネシアで開催 「第2回海外同窓会」を中国福州市で開催 郭 カク 元 ゲンシン 稹さんからの メッセージ 田畑 和彦 副学長 教学・経営学部将来構想 国際・大学コンソーシアム担当 2006年4月入学 2010年3月卒業 静岡産業大学情報学部 国際情報学科 勤務先:株式会社バウンドレス 代表取締役社長 インターコネクト株式会社 執行役員 GUO YUANZHEN 海外同窓会 2024年12月21日、第2回海外同窓会を中国・福州市で開催 しました。幹事を務めたのは、卒業生の郭 カク 元 ゲンシン稹さん、周シュウ 穎 エイ さん、 林 リン さんの3名です。当日は、本学同窓会の大村智哉会長や、田 畑副学長、小谷内客員教授、劉放講師など5名の教職員が福州を 訪れました。会場には、2001年度から2012年度に卒業した卒 業生14名とその家族が集まりました。大村会長は中国語で挨拶し、 参加者や幹事への感謝を述べた後、「歴史ある会として、皆で楽し い時間を過ごしましょう」と呼びかけました。今回会場に来ること ができなかった、当時お世話になった教職員とオンライン通信で 再会し、懐かしい記憶を共有する場ともなりました。参加者一人 ひとりの自己紹介と近況報告により、会社役員、投資家、観光業 界関係者、日本語学校の講師など、さまざまな分野で活躍してい ることが分かりました。そして、みな一様に在学時と卒業後の自 分の成長に感謝の言葉を述べてくれたのが印象的でした。

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