磐田市社会福祉協議会副会長/元 静岡産業大学 経営学部特任教授 竹森 公彦 このたびは、静岡産業大学の開学30周年を 迎えられたこと、心よりお慶び申し上げます。 いま思えば、1990年代は公私協力方式によ る大学誘致が全国的にもブームとなっており、 磐田市でも検討をはじめた頃でした。 そのような中、大学の母体である静岡学園 高等学校の創立者牧野賢一氏の出身地が磐田 市ということもあり、市内への大学誘致が具 体化する運びとなりました。当時私は磐田市 の職員として、1991年頃より、大学設置のた めの用地買収や文部省(現:文部科学省)等と の協議にかかわり、1994年に磐田の地に静 岡産業大学が開学しました。 開学後は、大坪先生からの依頼もあり、磐 田市で初めての冠講座がスタート、現在は17 もの企業、自治体、団体にまで発展しています。 また、個人としても2004年から非常勤講 師として「まちづくり基礎ゼミ」を担当し磐田 市をフィールドに市の各種計画づくりや自然、 歴史について学ぶほか、電動アシスト自転車 を使った施設めぐり等々、講義にアクティブ ラーニングを導入してまいりました。 2016年に市役所退職後は、非常勤講師、 特任教授として8年間教員生活を過ごさせて いただきました。 その間、学生には自ら考え、行動する力を 身につけること、社会に出る前に多くの引き出 しを持つことを念頭に講義を行ってきました が、特に印象に残っていることは、駅前の空き 店舗を活用した学生カフェの実証実験や企業、 金融機関、警察署やJA等に学生を伴い、実 際に社会人の生の声を聴いて学んでもらった こと、可睡斎での学生との座禅体験、コロナ 禍での全面オンライン授業など多々あります。 最後になりますが、貴大学のますますの発 展と皆様のご健勝を祈念して、お祝いの言葉 とさせていただきます。 静岡産業大学開学30周年に寄せて 長野県の国定公園 「北八ヶ岳坪庭自然園」にて
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