開学30周年記念誌

学校法人新静岡学園 理事長 鈴木 善彦 平成6年4月1日、静岡産業大学経営学部 経営環境学科が開学されて大学の歴史はス タートしました。静岡学園高校、静岡学園短 大を前身としての開学でした。 大学の30年を回顧いたしますと、二つの 「宣言」に導かれてきたといえます。 一つは平成18年制定の「県民大学宣言」で あります。この宣言では、「静岡県、地域社 会の為に貢献し得る有為な人材を育成、輩出 することを付託された公器である」ことを謳 い、本学の使命を明確化しました。そのうえ で、「静岡県、地域社会の発展に必要な知識、 情報、アイディア、新産業の創出」に取り組 むことや「小粒だがキラリと光る存在」を目指 すことを掲げました。 もう一つは平成23年制定の「学校法人新 静岡学園宣言」であります。本学の運営が軌 道に乗り、第2次創業の証として法人名を改 称したものですが、その内容は前宣言の精神 を継承し、今日の静岡産業大学の運営と教育・ 研究・社会貢献の実践を導いています。 二つの「宣言」にも支えられ、大学は開学以 降、経営学部に加え国際情報学部や情報学部 の開設、教職課程の開設、留学生の受け入れ、 さらに、令和3年にはスポーツ科学部の開設 へと続き、教職員一丸となって社会貢献の使 命を追求してきました。 学生も本学の教育方針をよく理解し、学内 外に学びのフィールドを展開して逞しく成長 を遂げ、30年間11,500名に達する卒業生 は勉学にスポーツにキャリア形成にと「大化 け教育」の成果を随所に実証してきました。 何より、静岡県内の企業や役所、学校などへ の人材輩出は、「県民大学」を標榜するにふさ わしい実績といえます。 少子化や地方の衰退が言われる中、静岡産 業大学はさらに新たな歴史を刻む覚悟です。 末筆ながら、関係の皆様からの30年にわ たる静岡産業大学へのお力添えに感謝申し上 げ、今後への変わらぬご支援をお願いしてご 挨拶といたします。 ごあいさつ

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