グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  大学案内 >  学長メッセージ >  学長式辞 >  令和3年度入学式

 

令和3年度入学式



学長式辞

 新入生の皆さん入学おめでとうございます。また、保護者の方々にもこころからお祝いを申し上げます。渡部修磐田市長様はじめ来賓の方々のご臨席のもと、本日ここに2021年度の入学式を開催することができますことを、静岡産業大学を代表して、大変嬉しく思い感謝致します。また、本日はスポーツ科学部が一期生を迎えて歴史に一歩を踏み出す、記念の日でもあります。関係者の皆様へ併せまして感謝申し上げます。

 先ほど入学許可した新入生は、経営学部376名、スポーツ科学部110名、編入生9名の合計495名の方々です。うち留学生は新入生48名、編入生7名の合計55名の方々です。皆さん、あらためまして、入学おめでとうございます。

 昨年の今頃は全国に新型コロナウイルス感染が拡大し、緊急事態宣言が発せられるかという緊張した時期でした。入学式は中止という苦渋の決断をしなければならない状態でした。今年も感染の状況は昨年より良いとは言えませんが、感染対策を十分に取れるという判断を持って入学式を開催することにしました。そういう状況であるからこそ、新入生の皆さんには本日大学に入学したことを噛みしめていただきたいと思います。

 さて、皆さんは今日から大学生となりました。それぞれの興味に従ってこれから専門的な勉強をしていくことになると思います。静岡産業大学には理念として2つの項目があります。1つは「東海に静岡産業大学あり。小粒だがきらりと光る個性ある存在になる」というものです。もう1つは「豊かな教養と、高潔な倫理観、人間愛、社会に対する広い貢献意識を備えた職業人の育成に努める」というものです。この理念は経営学部、スポーツ科学部どちらの学部にも共通するものです。

 第一の項目に関してですが、皆さんはこれから専門的な勉強をしていくときに、自分の興味を追求し、人真似ではなく自分の頭で考えることができる存在になるよう努力していただきたいと思います。何を行うにしても、教えてもらったことだけをやっているだけでは個性は生まれません。教員もそのような教育をしないよう努力しています。教科書に書いてあることを授業中で説明するだけの授業などは必要ないのです。仮に内容がほとんど決まっている基礎教育であっても、ユニークな考え方を養うことはできます。私が受けた授業で感銘を受けた例ですと、大学で「力学」という授業を習ったときのことです。総合演習として出されたテーマはなんと「ゴキブリ」でした。「ゴキブリなどの昆虫が、垂直な壁を登る力学的条件を求めよ」という問題でした。我々をはじめとして普通の動物は垂直な壁を登ることはできません。しかし昆虫は簡単に登っていきます。私は、この演習問題に虚を突かれた感じで考えはじめましたが、色々な条件を考えなければならないところが非常に難しく、解答を作るのに何日かかかりました。このテーマはまさしく「自分の頭で、それまで学習した知識を総動員して、現実の自然現象を考えよ」ということです。大げさに言えば、私の答え通りにロボットを作れば、垂直な壁を登るロボットができるのです。同じように社会科学系の分野で問題を見つけてみると、例えば、現在のコロナ問題があります。感染症拡大を終息させる最良の手段は人間の接触を断つということですが、その線に沿って人間の活動を止めてしまえば、経済活動も止まってしまうというジレンマが起こります。感染防止と経済活動の維持の両面に同時に有効な政策が見つけられないために、世界の政治家が苦しんでいます。この状況下で、自分が政治家であればどう考えるか、自分が経営者であればどう考えるか、こうしたことが非常に大切な勉強になるのです。現実に各国の感染対策は様々で、結果も様々です。しかし、考えるためには経済学入門や経営学入門、また自然現象を理解するための基礎を勉強しておかなければならないでしょう。そのための勉強を皆さんは大学で始めるのです。さらに言えばそのまた基礎は高校までの勉強にあります。

 理念の2つ目で言っている「高潔な倫理観、社会への広い貢献意識を持つ職業人になる」という言葉も、私たち静岡産業大学が重要視しているものです。20世紀後半のグローバリズムの進展は、世界各国の経済を結び付け市場を一体化していきました。急速なIT革命もその一役を買ってきました。グローバル化による繁栄がある一方で、グローバリズムは大きな経済格差を引き起こし、それが大きな問題になっています。皆さんは、これから大学生活を始めますが、世界には大学に進学したくてもすることができない人々が大勢います。初等教育すら受けることができない子供たちが、世界には大勢います。グローバル化が進み、ビジネスが都市に集中する中で、人口が都市に流れ、地方の過疎化が急速に進んでいるという問題も深刻です。静岡産業大学は、学生の皆さんが、大学で勉強ができるという恵まれた環境にこたえて、高潔な使命感と、地域への広い貢献意識を持ち、こうした問題に関心を持つ人材に育つよう指導をしていきたいと思っています。皆さんの先輩には、強い志を持ちくじけずたゆまず努力して、広い貢献意識を持って地域の主要企業へ就職して活躍する人、地方公務員や教員として活躍している人が大勢います。今日の式典の後に本学のキャリア支援課から話があると思いますが、こうした意欲を持つこと、目標をもって学生生活を送ることが非常に大切だということを思って大学生活の第一歩を踏み出していただきたいと思います。

 今日は、皆さんに静岡産業大学の理念について話しましたが、今はまだピンと来ないかもしれません。藤枝キャンパスの1号館の入り口には「コギト エルゴ スム」というラテン語の言葉が掲げられています。これは哲学者デカルトの有名な言葉「我、思う故に、我あり」です。また、磐田キャンパスの第2体育館の入り口に「ノブレス オブリージュ」というフランス語の言葉が掲げられています。これは中世のヨーロッパ貴族の言葉で「高貴なるもの(現代風に言えば恵まれている者)は義務を伴う」と訳します。いずれも、今日、私が述べた静岡産業大学の理念を表す言葉で、第2代学長の大坪檀先生が選ばれたものです。静岡産業大学の理念とともに覚えておいて何かの時に振り返っていただきたいと思います。

 最後に、来週から皆さんの大学生活が始まります。Withコロナの時代、大学の新年度の授業は40%がオンラインで行われます。また、3密を避けるためのルールを守っていただくなど、皆さんには感染防止に十分気を付けていただかなくてはなりませんが、ぜひ大学生活を楽しみ、青春を謳歌していただきたいと思います。皆さんが大学生活を楽しみ、卒業するころには個性を磨いて自分の進路を見つけていただくことを願って、式辞と致します。

2021年(令和3年)4月1日
静岡産業大学 学長 鷲崎 早雄

アーカイブ配信(youtube)

著作権の都合上、一部音声ミュートになる箇所がございます。ご了承ください。

第1部 入学式

0:23:44 開式の辞
0:23:58 国家静聴
0:25:58 入学許可
0:26:48 学長式辞
0:44:31 新入生代表宣誓
0:49:47 来賓祝辞
1:06:10 来賓紹介
1:07:58 祝電披露
1:10:02 在学生代表歓迎の辞
1:15:25 閉式の辞
1:19:20 キャリア支援課説明

第2部 スポーツ科学部発足式

1:51:30 開式
1:51:43 学部長挨拶
1:56:06 教員紹介
2:03:07 新入生へのエール(小澤先生のビデオメッセージ)

入学式の様子

画像をクリックすると拡大して表示します。撮影者:植松 頌太