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楽長通信Neo(2020.06.03)


静岡産業大学学生・教職員の皆さまへ

(1)去る5月14日には静岡県を含む39府県の緊急事態宣言が解除され、続く25日には東京周辺の関東圏と北海道も解除されました。これによってすべての都道府県の緊急事態宣言が解除され、我が国は徐々に経済の回復を目指した新しい局面に入ることになりました。私たちは3月下旬に全国的に起きた急激な感染者数の増加に対して、その前にヨーロッパやニューヨークで起きた感染爆発と思われる感染者と死者の急激な増加と同じようになることを想像し、大きな恐怖を抱きました。本学では学生・教職員の健康と安全なキャンパスを守ることを第一に、学生のキャンパス立入制限、オンラインのみの授業、スポーツ・クラブ活動の中止、テレワークの実施、図書館・食堂の閉鎖など、これまでの日常の自由な活動を大幅に制限することになりました。

(2)このような事態は本学始まって以来のことであり、対策を出す方も、その中で生活する皆さんも全く未経験ですから、当然のことながら色々な不都合が存在していました。その中で、慣れないオンライン授業に取り組み、一生懸命授業を受けてくれている学生の皆さん、オンラインでどうやって受講者に満足してもらうか、考え続けながら授業を行っている教員の皆さん、不便な環境でテレワークをこなしながら仕事を行っている職員の皆さん、それぞれの方々の懸命な努力に深い敬意を表したいと思います。

(3)世間ではWith-Coronaということで、新しい生活スタイル(3密を避け、集会や大規模会議などの自粛、県外をまたがる遠距離移動の自粛などなど)を作りながら徐々に経済活動を活性化させようとしています。本学でも、実習・実技・演習系の科目の一部から対面型の授業を試行することが決まり、6月4日からそれを受講する学生が登校します。また、強化スポーツ・クラブの部員も登校して徐々に練習を開始することになります。また、4年生も就職活動の必要性から登校する機会が増えてくるのではないかと思います。学生が登校を始めると接触者が増え感染のリスクが高まります。そこで、登校する学生には体調管理に気を付けて、体調が悪い場合は出校しないこと、キャンパスでは体温測定と入構者名簿への記入することなどを義務付けています。しかしながら、今回のコロナウイルスの恐ろしいところは、無発症な感染者が居るということです。無発症な感染者は症状がでないのでブラックボックスのような存在です。無症状な感染者がどのくらい居るかは分かりませんが、感染者のうち感染経路が不明の人が無発症な感染者から感染したと考えると相当数いることになります。従って、本学は一部試行的に対面授業を開始しますが、3密を避ける、20人以上の集会は避ける、マスクを着用する、エアルゾルを警戒し窓を開けるなど感染防止策は依然として警戒レベルにおいています。With-Coronaは決してAfter-Coronaではなく、元に戻るのではないことを皆さんにご理解いただきたいと思います。

(4)学生の皆さんはオンライン授業を受講するにあたってどのようなデバイスを使っているでしょうか?大学ではパソコンを中心にしていますがスマホでも受講できることを前提に授業を行うことにしています。それは、大学生のパソコン保有率が60%から70%という数字が出ているからです。スマホはほとんど100%の人が持っていますが、パソコンはそこまではいっていないようです。しかし、大学生は、まず大量のレポートを書かなければならない、ゼミやいろいろな活動でプレゼンテーションのスライドを作らなければならない、授業の資料が先生からmocaで届く、就職の書類作成や情報収集、面接もある、などで、スマホだけでは無理な面があります。スマホだけの人は大学のパソコンを使用してレポートを書いたりするのでしょうが、いつも空いているとは限らないし、好きな時に使えるわけではないので不便であると言われます。スポーツや他のクラブ活動においてもパソコンの出番は多いと思います。記録を付ける、記録を分析する、映像をためるなどなどです。私は、学生の皆さんにはぜひ自分のパソコンを持って欲しいと思います。自分のパソコンを持つことによってパソコン自身にも自然に慣れてきますし、色々な道具類も使えるようになります。また、何よりも就職して企業や役所に勤める時に、パソコンが使えませんでは話になりません。スマホだけでキーボードが使えないと言われたら、この人は大学で何をしてきたのかと思われます。最近はスマホで使えるキーボードもバラエティが用意されていますから、最低スマホの場合でもキーボードを使える環境にはしておくべきかなと思います。本学では、大学生に推奨するパソコンのスペックを公表します。自分の用途と経済状態に応じて選択してください。

(5)そろそろAfter-Coronaの時代はどうなるのかということも考える時期かもしれません。私たちは、常に地域における新しい高等教育を発展させていくためにはどうすべきかを考えていく必要があります。コロナがもたらしたことに、デジタルネットワークの利用が一般の人たちのレベルまで日常化されたことがあります。オンラインとソーシャルディスタンスがうまくはまっていると言っていいかもしれません。オンラインの世界はバーチャル空間で交わっていることになります。それに対して対面の世界はリアルな空間です。これまでもグループメールやLINEでコミュニケーションする場合にバーチャルグループが出来上がるわけですが、Zoomなどのオンライン会議ツールでつながる世界はこれまでのバーチャル空間の意識をはるかに超えて、バーチャルの方がやりやすい、あるいはバーチャルでしかできない創造的な作業を行うことができると感じられます。私たちは今後もオンライン講義、オンライン会議、テレワークなどを大学の活動の中にしっかりと取り込んで、リアルな活動の質を一層あげていくことを目指したいと思います。

(6)新型コロナウイルスの感染リスクはまだまだ続くと考えざるを得ません。大学の運営に責任を持つものは、これから起こる事象を一つ一つ真摯にとらえてリスクを乗り越える取り組みを考えながら、大学としての責務を果たしていくことが重要です。学生の皆さんは、このような歴史的な時間に立ち会っているわけですが、このことをネガティブに考えることなくポジティブに考えて大学生活に取り組んでください。大学がこのような責務を果たしていくためにも、大学というリアル空間を感染リスクから守り、適切にコントロールしていく理性的な振る舞いが、大学というリアル空間に集う全員にとって必要になっています。どのくらいこの状態が続くのかまだ見極めることができませんが、現在求められる行動をしっかりと行っていきましょう。

2020年6月3日
静岡産業大学学長 鷲崎早雄