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静岡県を代表するビジネスリーダーの皆さん、
未来のSHIZUOKAをつくる人に必要な力とは?

藤枝商工会議所
会頭

山田 壽久 氏
Yamada Toshihisa

1972年、株式会社山田組入社。同社常務取締役を経て、1991年より代表取締役社長(現職)。(一社)静岡県建設業協会協議員、(一社)静岡県土木施工管理技士会相談役、(一社)島田建設業協会副会長を兼任。藤枝商工会議所では、常議員、副会頭を経て、会頭を2期務める。

藤枝商工会議所
会員数は、2,690事業所(2020.10.1現在)。市内の商工業の改善・発達を目指して、事業者の経営支援や地域の活性化に向けた施策を行う。経営力強化のサポート、創業・経営革新・農商工連携事業への支援、異業種交流の場として人脈づくり交流会などにも積極的に取り組んでいる。

未来の課題に対応できるのは、
自分で考え、行動する力。

コロナ禍の状況下において、さまざまな産業分野でデジタル化が加速し、企業を取り巻く環境が大きく変化しています。地元の中小企業においても同様に、仕事のやり方そのものの改革が求められるようになってきました。こうした時代においては、変化に適応できる知識やスキル、「自分で考え、行動する力」がますます重要な意味を持ち、企業は、知識と経験が豊富で何事にも前向きに取り組む人を求めています。学生時代には、さまざまなことに積極的にチャレンジして、失敗を恐れず挑戦する気持ちや経験を通して自分の将来を見つめる習慣を身につけてほしいと思います。静岡産業大学の冠講座では、藤枝商工会議所会員の企業経営者が自社の事業や人材育成などについて語るさまざまな講義をしています。学生の皆さんには、ぜひ冠講座や地元企業でのインターンシップに参加して、地域の人や企業の魅力に直に触れて、将来に対するイメージを広げていただきたいですね。

静岡には、古くから東西の文化が行き交ってきた歴史があり、県内各地には多様な文化、産業が育まれています。こうした恵まれた地域資源を活かして、地域の産業に好循環をつくるとともに、静岡への新たな人の流れをつくることも必要だと感じています。今、地方移住やワーケーション※という言葉が注目されていますが、静岡県は首都圏、中京圏からのアクセスが良く、豊かな自然と温暖な気候に恵まれています。やりがいのある仕事と豊かな暮らしが両立できる環境は、静岡の大きな魅力ではないでしょうか。その一方で、中心市街地の活性化や少子高齢化などの地域課題も抱えています。静岡に合った地方創生に取り組むためには、その担い手が必要です。私たち企業も大学と地域が一体となって育成するしくみを充実させていきますが、静岡産業大学には若い人に潜在するさまざまな力を引き出し、将来、地元企業で活躍できる人材を輩出していただくことを期待しています。地域の身近な大学として、大学に集積する知恵や知識をまちづくりや産業振興、そして人づくりに活かしていただけたらと願っています。

※ワーケーション:ワークとバケーションを組み合わせた造語で、観光地やリゾート地でテレワークなどを通じて働きながら休暇をとる過ごし方。