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【BiViキャン】中東問題公開講座「トランプの時代と中東世界~過去・現在・未来を考える~」開講しました


 静岡産業大学と藤枝市産学官連携推進協議会は9月2日日曜日午後【BiViキャン】で、トランプの時代と中東世界」をテーマに3回シリーズの連続公開講座を開催しました。第1回目は、「中東の歴史編 紛争の根源はどこに」と題して本学経営学部森戸幸次特任教授が担当、昨年1月誕生した米新政権の予測不可能ともいえる「トランプ流」外交によって拍車がかかる中東イスラム世界の混迷を過去の歴史に遡って考えました。
 
 冒頭、本学総合研究所客員研究員谷和実氏から、昨年秋オープンした本会場の藤枝駅前BiViキャンパスが開放され市民の皆さんに定着するよう、今後も様々な新機軸を企画しているので、幅広く活用し、ご協力をお願いしたいと挨拶、当日は地元の藤枝市民をはじめ県内各地から約30人が受講、2時間にわたって講師からの基調講演に熱心に耳を傾けました。
 「パレスチナ問題のルーツはどこにあるのか」、「中東の問題はなぜ解決がむずかしいのか」「日本人への影響は?」といった論点を巡って白熱した討議が行われました。
        

 第1回講座の主な趣旨
2011年3月から数えて8年目に突入したシリア内戦をはじめイラク、リビア、パレスチナなど混迷が深まる中東の紛争の地で私たち日本人を含む民間人らが次々に犠牲になる事態が広がっています。私たちは中東世界で広がる今日の悲惨な現実を目の当たりにすると、中東はさながら、7年半前(2011年)に東日本を襲った「3.11」の大津波のように、火山の噴火口の上にさまざまな危機と紛争を孕み、火山上空に黒煙が広がり、いつでも噴火を起こしかねない危険な様相を呈しているかのようです。
 中東世界を襲った大津波がこの地域の政治を疲弊させ、自由と変化を求める「アラブの春」と呼ばれる民主革命の波に?み込まれ、混迷が広がり、ここから生まれた荒廃の中で中東の人々は生きようと苦しみ、もがいているようです。「アラブの春」の後、中東世界は今日、革命の余波に揺れる社会の混迷(カオス)と国家の分裂危機、再編への模索など国造りのあり方が問われる大きな動乱期を迎えています。
 いったい、こうした中東の動乱をもたらしたものは何でしょうか。これから中東はどこへ向かうのでしょうか。21世紀の中東世界が入り込んだ長い暗闇のトンネルから抜け出して、はたして将来の希望の光は見いだせるのでしょうか。
 歴史の転期に立つ中東現代史の流れや、これまでの積み重ねてきた中東の現実、経験、知識に基づく深い思索を通して、私たち日本人は、石油に依存してきたこの地域の将来に確かな見通しを得ようと試みています。中東の混迷を咀嚼できる理解力と、この地域の動向を的確に深く掘り下げて読み解く明晰透徹した深い洞察力を備えた歴史の読み手として、将来の道筋を指し示す道しるべ役として、困難だが確かな力量が試されているとの自覚と覚悟が、現代の私たち日本人に求められているような気がします.
 今回の連続シリーズを通してこうした中東世界の問題を深く掘り下げて一緒に考える機会になればと思います
 今後の予定
第2回 9月7日(日)午後1時30分~午後3時30分
テーマ「中東の現在を考える イスラエル、パレスチナ(西岸・ガザ地区)の現地報告」
第3回 9月16日(日)午後1時30分~午後3時30分
テーマ「トランプの時代と中東の将来シリアおよび難民キャンプの現地報告から」

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