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リレーエッセイ

大学人生一筋40年間  ~教育用コンピュータとともに~

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特任講師 薮崎 栄(情報ネットワーク、情報教育)

  私は1974年(昭和49年)に大学卒業と同時に母校に勤務しました。以来今日まで3つの大学で40年間以上勤務してきました。最初は青山学院大学の教育・研究機関である情報科学研究センター(現情報メディアセンター)で大型計算機・WS(ワークステーション)の運用管理の仕事と、学内の教職員や学生に対し、各種コンピュータ関係の講座を18年間担当してきました。当時1970年代の情報教育は、どの大学でもいわゆる汎用機(ホストコンピュータ)でプログラム言語教育(COBOL・FORTRAN等)が中心に行われていました。情報科学研究センターでも、NECのACOS6をOSとするACOS950が教育・研究用の中核として利用されていました。やがてホスト離れが進み、分散処理型のネットワークを中心とするシステムが主流となり現在に至っています。その頃各大学では計算機センターという名称から情報教育センターなどに組織変更が行われていました。

  その後1980年代半ばにWSが登場し始めました。私は、SunOSのSunMicrosystems社製のUNIXマシンのシステム管理の仕事を命じられ、ネットワークとUNIXを必死に勉強しました。幸いその時のコマンド習得やネットワークの知識が、後のPCのOSであるMS-DOSや今日のWindowsに大いに役に立っています。その間、フロッピーディスクは、8インチ・5インチ・3.5インチと小型化していき、今やUSBメモリの登場でその役目が終わりました。このような流れの話を授業ですると学生は興味深く聞いてくれます。また、日本のインターネットの先駆けとなるJUNETからWIDEプロジェクトにも触れ、初E-mailアドレスは1987年に持ちました。今でも覚えているが、名刺にE-mailを入れてあると名刺交換の際に、まだ珍しくて「これ何」ってよく聞かれたものです。このように他大学よりいち早くネットワーク環境を実現出来たのは大きな自信となりました。日本でのインターネットはご存知のように1995年のWindows95の登場からメジャーとなって今日までに至っています。当時流行したワープロ専用機や、PCソフトの定番と言われた「一太郎」や表計算「Lotus1-2-3」がよく使われていたのを懐かしく思い出します。

  1992年(平成4年)教員として故郷である静岡に戻り、授業のほかに新機種導入や更新の業務・学内LANの整備など、学内の情報教育の中枢であるマルチメディアセンター長として組織の運営責任者も経験してきました。また、この時期に数多くのコンピュータ公開講座やインターネット講座に情熱を注いできました。時代とともに進化するICT機器をいつも身近に接してきました。各大学が学内LANを設置するようになって研究室からE-mailやインターネットが出来るようになったのもこの1990年代半ばです。それまでの通信手段は電話とFAXが中心であり、今振り返ってみると非常に大きな変革があったことがわかります。

  2000年代初期の1番の思い出は、全国自治体ごと一斉に開催された「IT講習会」です。特に焼津市では、開催前に講習内容やノートPCの配置を年密に計画し、企画立案から参加してその講座の講師役まで行ってきました。この「IT講習会」は約3年間開催され続けられました。まだ家庭や職場にインターネットの普及がされていない頃だったので、多くのPC初心者が「インターネット初体験」と「E-mail初体験」を学びに20歳以上の市民が大学や公民館に足を運んで来ました。各公民館では20台ずつのノートPCを国の予算で購入しました。当時の回線はISDNであったため、今の光ファイバーに比べ通信速度もかなり遅かったので、指導にも苦労しました。丁度この頃の行政機関では、ようやく課長職以上だけに業務用ノートPCを配布したという今では考えられない状況でありました。

  時代は、「IT」から「ICT」、今や「I oT」と進化し続けています。大学の授業では、アクティブラーニングが推進されるようになりました。また、学生はスマホで出席チェックをすることや、授業評価アンケートをとるようなことが当たり前になってきました。情報系以外の科目においても盛んにICT機器やインターネットを利用する授業が普通となってきました。このように時代は変わっていくが、つねに「学生に満足されるわかりやすい活気ある授業展開」と「自分自身で納得できる楽しい授業」のあるべき姿を追い求めています。

薮崎 栄  教員紹介ページ