ブックタイトルSSU履修ガイド 2017年度生用

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概要

SSU履修ガイド 2017年度生用

40スポーツや健康のマネジメントに心理学をいかす心理経営学科「スポーツ心理コース」【概要】 近年、スポーツクラブやスポーツスクール、健康スパ、カイロプラクティック等が増えています。これらは人々の健康をビジネステーマにしています。そこでは、健康に対する深い知識や健康ビジネスに相応しいマネジメントが求められています。健康を考える際、身体の健康のみならず、精神の健康も考えなければなりません。心理経営学科の「スポーツ心理コース」では、「スポーツと人間」「スポーツと健康」をテーマに、人間行動を観察したり、人間心理を分析・研究します。スポーツでは、実技能力を高めることが重要です。そのため、選手たちは、身体を鍛えるトレーニングを行います。しかし、プロスポーツ選手やオリンピック選手のほとんどが、メンタルトレーニングを取り入れています。これは、スポーツでは、ただ単に身体を鍛えるだけではなく、メンタルなトレーニングも必要であることを意味しています。昔から武道で「心・技・体」の充実が重要である、と言われているように、メンタルの面からのアプローチを加味することによって、スポーツにおけるパフォーマンスは確実に上がるのです。 カウンセリングの技術やコーチングの技術を学びたい人は、このコースで学ぶことができます。【主な科目】「②臨床心理学」臨床心理学は、従来、異常行動や不適応行動、社会病理学的現象の発現過程・診断・治療的介入に関する知識と技術を取り扱ってきました。臨床心理学を学ぶということは、人間の問題行動について学ぶ、ということだけではなく、問題を持った個人の全体像を知り、援助する為の知識について学ぶことであるといえます。うつ病や自殺、ひきこもり、いじめ、反社会的行動、不健康行動や生活習慣病、家庭内暴力等の臨床心理学的問題を「臨床心理学」の枠内だけで捉えるのではなく、広い視点からこれらの問題を捉え直し学んでいきます。「②メンタルトレーニング概論・演習」我々は、スポーツやスピーチ等で、たくさん練習したからといって良い結果がでるとは限らないということを経験的に知っています。つまり、そのことの練習以外にメンタルな面での強化が必要である、ということを感じているでしょう。メンタルトレーニング概論・演習では、それらを系統的に学んでいきます。「①健康心理学」健康心理学とは応用心理学のひとつで、個人と社会の健康の維持・増進、疾病の予防と治療などについて、心理学の立場から貢献しようという新しい学問領域です。毎回の講義ではそれぞれ独立した異なるテーマを取り上げます。基本的にはレクチャー中心の進行となりますが、学生同士がアイデアを交わし合い、それぞれの考えをまとめて発言する機会も設けられており、健康について心理学的視点から理解を深めることができます。【アドバイス】 私達は「ストレスがなければいいのに」と「ストレス」のない生活を望みがちですが、ある一定のストレスがあるからこそ、私達は適度な緊張感をもって生活することができるとも言えます。したがって、ストレスは、人間が活動するためのエネルギー源ともなり、私達に向上心を与えてくれるものなのです。そうはいっても、現在は、ストレス過多社会と言われているように、あまりにも過重なストレスの中で生活せざるを得ない状態に我々は置かれています。そうしたストレスについて、私達が理解を深めることは非常に有意義なことと言えるでしょう。